「独立して自由になろう!」みたいなことを勧めているブロガーさん達に感じる違和感

仕事・働き方

このブログを始めるにあたって、ここ数か月、どのようなブログが人気なのかの調査だったり暇つぶしだったりで、いろいろなブログを積極的に読むようにしていました。

その中で違和感を覚えたのが、

【やたらと「好きなことをやろう」「やりたいことをやろう」「独立すべき」を煽っているブロガーさん、多くない?】

ということ。

この違和感についていろいろ書いてみます。

まずは結論から

「独立するかしないか」というのは、人生において一・二を争うくらいに重要な決断。

そして、独立が向いているタイプの性格なのか、独立に適した環境なのかなどは、人それぞれ千差万別。

それだけナイーブな問題なのに、さも独立が良い事のように書き立てるのは違う、というのが僕の個人的な意見。

場合によっては、「独立しないのはダサい・もったいない」くらいのテンションで煽っている記事も多々ありました。
しかも、そこそこアクセスがある影響力の強そうなブログで。
ブログ界に明るい人は、どのブログのことを言っているのかは一目瞭然でしょうが・・・

 

もちろん、閲覧者の判断の一助のために自分の成功体験や実例を挙げたり、「あくまで一つの提案」という形で独立を挙げるのならば別に構わないと思います。

しかし、「独立した方がメリットが多い」「独立はすべきなのだ」といった間違ったバイアスがかかってしまうような書き方をするのはフェアじゃありません。

人生を左右する重要なことだけに、なるべくフラットな目線で平等に書くべき。
本やサプリを勧めるのとはワケが違うのですから。

「最終的には自己責任」と言われてしまえばそれまでですが、なんでもかんでも『自己責任』という便利な一言で片づけてしまうのはあまりに無責任だし、発信者側の怠慢だと思います。

成功事例もあるだろうが・・・

影響力のある人は、無責任に「直接的な答え」を提示するのは避けるべき。

それを真に受け、特に深く考えずそのまま実行してしまう人もいるでしょうし。
特に、まだ若かったり、ネットリテラシーが低かったりするとそうなってしまう可能性が高くなってしまいます。

自己責任という免罪符で逃げず、閲覧者のことをきちんと考えながら発信していくべきです。

 

もちろん、その「直接的な答え」のおかげで結果的に成功した人もいるでしょう。

「あのブログが背中を押してくれたおかげで独立に踏み出すことができ、今の成功に繋がった!」というような報告記事も目にするので。

・・・サクラ記事がほとんどでしょうけどね。
まあ、ごく一部は本物なのでしょう。

そして、そういったごく一部の成功体験の裏では、遥かに多くの失敗している人たちがいることも事実。

失敗した人たちは、ブログで記事にしたり頻繁にツイートしたりといった発信をしてる余裕や意欲がなかったり、わざわざ自分の失敗をネットで書きたくなかったりする場合が多いので、そうした失敗の情報は表に出てきづらいんですよね。

 

僕も独立して自営業の道へ入り、今でも継続している身。

そして、今でも「独立して良かった」と思っています。

なので、独立することをあまり悪くは言いたくないのですが・・・

統計の取りようがないので具体的な割合はわかりません。
しかし、僕が独立して自営業の道に入ってから、僕の周りの方々や、知り合いではないですがウォッチしてきたネット上の同業の方たちを見ていると、5年継続させるだけでもかなり難しい、というのが正直な印象。

3~4年ほど調子が良くても、いつの間にか消えていた、という方も多く見てきました。
当然、僕だっていつどうなるかわかりません。

 

僕の場合、パニック障害持ちのためサラリーマンを続けたくても無理だった、というバックボーンがあるので自営業でなんとか頑張れました。
というか、生きていくために自営業で頑張るしかなかったわけです。

もしパニック障害というハンデを背負わず、「やる気」や「勢い」や「独立への憧れ」だけで自営業をやっていたら、とっくに終わっていた可能性が高いですね。

それだけ、『相当な覚悟』や『引けない理由』を持って臨まないと厳しい道だと思っています。

重要なことほど、安易に勧めたり答えを出したりすべきではない

例えば、友人と二人でファミレスに入ったとします。

そこで友人が「とんかつ定食」にするか「うどんセット」にするかで悩み、「どっちがいいと思う?」と聞かれたとします。

この程度の事ならば、好きに答えればいいでしょう。
「俺ならとんかつだな」「私ならうどんね」といったように。

もちろんブログにだって、好きに書けばいいでしょう。
「あのファミレスならとんかつ定食一択! あれを食べるべき!」と。

こういった軽いテーマならば、気軽にいくらでも答えを出せばいいと思います。

 

しかし、相談を受けた時だろうとブログで何かを発信する時であろうと、扱うテーマ重要度が増すほど慎重になる必要があるのではないでしょうか。

安易に「それはこうすべきだ」「これが正しい」といった勧奨・回答は避けるべき。
影響力のある人ならばなおさら。

 

僕の場合における最近の実例を挙げると、、、

 

仕事関係の知り合いの20代中盤の男性から、こんな相談を受けました。

「付き合って半年くらいの彼女(同じく20代中盤)がいて、互いに一人暮らしをしながら週に2~3回ほど会う関係です。 自分はもう結婚を考えていて、相手も乗り気。 でも、少し早いかなという気もしています。 どう思いますか?」

かなり端折りましたが、要約するとこういった内容の相談。

自分で言うのも恐縮ですが、この彼は僕の事をわりと信頼してくれています。
つまり、彼に対して僕は「影響力がある人間」ということ。

下手したら、僕がその場で答えのようなものを提示してしまうと、その一言でコトが動き出してしまう可能性だってあるわけです。

それくらい、「影響力」というのは意識すべき。

 

ここ最近僕が読んでいたようなブロガーさん達は、ブログにあまり詳しくない僕が辿り着くくらい大きなブログ。
つまりは、それだけの影響力を持っているわけです。

そういったブログが安易に答えを出してしまうと、自分の預かり知らないところでコトが動き出してしまっていることもあるわけです。
(※もちろん、影響力がないからと言って好き勝手に書いていいわけではない)

 

ちなみにこの結婚相談の際ですが、僕は正直「やめておいた方がいい」と感じていました。

話を聞く限り、彼と彼女の価値観のズレが大きく、とても結婚生活を円満に継続できるとは思えなかったので。

しかし、当然ストレートに「やめておいた方がいい」なんてことを言ったりはしません。

生き方や働き方同様、人生においての重要な要素である『結婚』に対して、安易かつ無責任に「こうすべきだと思うよ?」などと言えるはずがないし、言うべきではないのですから。

 

僕はこういう時には、答えを提示するのではなく、自分で答えを出すための方法を提示します。

今回の実例で言うと、

「3か月から半年くらい同棲してみて、価値観や相性が合うかをじっくり確かめてから結婚するかどうかをお互いで決めるといいんじゃない?」

と提案しました。

経験上、長年付き合ったとしても、一緒に住んだ期間がないと相手の本当の姿は見えてこないもの。

「付き合っている時は良い子に思えたけど、結婚したら変わった」

というのは、多くはこれが原因。

籍を入れたから変わったのではなく、寝食を共にすることで素が出てくるようになったから、今まで見えなかった部分が見えるようになり、変わったように見えるだけなのです。

玉の輿に乗ろうと企み、よほど腹を据えてかかっている人間でなければ、同棲中に己を完璧に取り繕うことは至難の業。

なので、半年も同棲をすれば相手の本当の姿や、相性、価値観などがかなりわかってくると思います。

必然的に、今後自分がその相手と長くやっていけるかどうかも見えてくるわけです。

 

そう考え、結婚するかどうかを判断するための方法の一つとして、彼に提案してみました。

 

結果、彼は同棲生活を開始。

そして、その後一か月で別れました・・・

聞くと、「性生活が合わなかった」とのこと。
仕事で疲れていようがなんだろうが、夜になるたびに彼女の方が毎日のように求めてくる生活に耐えられなくなったらしいです。。。

これも、同棲したから分かること。

今までのように、お互いの都合に合わせて週に2~3回会うだけでは知り得なかったことですから。

20代男女の付き合っている者同士が週に2~3回会う、という関係ならば、会う度にヤる営むことは至極当然のことなので。。。

まとめ

このように、重要なテーマの場合には、基本的に「自分で答えを出すための方法を提示して、決断は本人に委ねる」という形が理想なのではないかと考えています。

今回気になった「みんな独立しよう!」と煽っているブログたちは、「まずはブログ書けばいい」という論調が多かったです。

それはまあいいとして、それならば、別にいきなり独立を勧めなくてもよいのではないでしょうか。

ブログは、サラリーマンをしながらでも全然続けられるます。
どんなに激務が強いられる職場でも、通勤時間や休日を使えば普通に継続できることですから。

そんなことも継続できないようならば、はっきり言って、独立して自営業の道へ入るなど不可能。
なので、完全に成功するまでは会社に行きながらブログを書き続ければよいと思います。

まあ、休日すらまともにないブラックな会社ならば、まずはその会社を辞めた方がいいのでしょうが・・・

散々「安易に言い切るな」「答えを出すな」と主張してきましたが、これはさすがに言い切らせていただきます。。。

 

以上、今回も好き勝手に語らせていただきました。

僕も自営業で、正直サラリーマン時代よりは今の方が自由で楽しいと感じています。

しかし、間違っても気軽に人に勧めようなどとは思いません。

良い部分も多いけど悪い部分も多いことを身に沁みてわかっていますし、前述の通り、そもそも働き方・生き方というのはその人の価値観や個性や環境や能力などなど、実に多くの要素から決まってくるものなのですから。

皆様、大事な決断については、くれぐれも慎重に。

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