【40代以降のフリーのプログラマ・SEの身の振り方】エンジニアとして生きる為のキャリアプランを考察

プログラマ・SEの就職 仕事・働き方

僕の仕事のキャリアは、プログラマから始まりました。

1浪1留という自業自得のハンデを存分に背負った状況から、大学卒業後に「25歳」となる年にようやくプログラマとして就職。
小さい会社ではありましたが、正社員として働きだしました。

なかなか遅めの就職ではありましたが、一応正社員になれたことだし、これでひとまずは安心!

・・・となるはずだったのですが、実際は違いました。。。
働きながらも常に不安があったのです。

その不安の原因はいろいろあったのですが、中でも、

 

【プログラマやSEは35歳が限界】

 

という、いわゆる「エンジニア35歳限界説」が実しやかに囁かれていたことも原因の一つでした。

今でこそあまり言われなくなった説ですが、今でも「フリーランスのプログラマ・SE」には付きまとう問題だと思っています。
特に、40歳前後の方には特に。

 

そういったわけで、実際に27歳でフリーランスの道を選び、独立して自営業として生きていくことを決めた現在アラフォーの僕が、アラフォーのフリーエンジニアは今後どうしていくべきなのかを考察してみたいと思います!

なぜプログラマ・SEは35歳が限界と言われていたのか?

他の職業に比べて、プログラマ・SEといったエンジニアについては、当時からやたらと35歳限界説が囁かれていました。

特に1990年代後半~2000年代にかけては、もはや確定的と言わんばかりの勢い。

その主な要因は以下の通り。

凄いスピードでイノベーション(技術革新)が起こっていて、それに付いていくには若い方が色々と有利だから

どういうことなのか、具体的に書いてみます。

目まぐるしい開発環境の変化

あの頃は、次々にいろいろな言語が台頭し、都度開発環境も変化し、そういった状況に柔軟に対応していかなければなりませんでした。

日々勉強し、クライアントの要望に応えていく必要があったのです。

若ければ、充分対応はできます。
まだまだ頭も柔らかいし、学習意欲もあるし、変に年を取っていない分素直に環境の変化に対応しやすいですから。

しかし、30代中盤ともなってくるとある程度キャリアも積んでいるし、自分なりの固定観念もできてきてしまいます。
また、加齢による学習意欲や体力の低下、新しい環境に対する抵抗感なども生まれてきます。

求められる立場の変化

30代中盤と言えば、会社側としても「一プレイヤー」としてではなく「管理する立場」を期待するようになる年齢。

しかし管理職となると、エンジニアとしての仕事に加え、人を管理するマネジメント力も求められます。
エンジニアの能力とは全く関係のない部分です。

そんな無関係な能力を求められることに付いていけなくなる、というのも35歳限界説を構成していた一つの要素でしょう。

営業・広報・企画・人事などといった仕事に比べ、エンジニアは人と直接関わるシーンが少なく職人気質なタイプも多いため、マネジメントを得意とする人があまり多くはありません。
そのため、プロジェクトマネージャーにまでなれる人はSEのごく一部、という状況が生まれています。

人件費の問題

人件費の問題も大きいですね。

一プレイヤーとしてプログラムを組むだけでいいのならば、多少技術や経験が劣ろうとも、より安い給料で雇える若手のエンジニアを雇えばいいわけです。

上流工程を担当するSEならばまだしも、ただコーディングだけを担当するプログラマならば30歳を過ぎたあたりから淘汰され始めてしまいます。

35歳限界説の正体

こういった理由から、わりと最近までは「エンジニアの寿命は短い」とされていました。

特にプログラマは、上流工程としてSEが作成した設計書に基づいてコーディングしていくだけなので、言葉を選ばずに言えば、「ある程度の経験と技量があれば誰でもできてしまう」仕事です。

もちろん、

■コーディングのスピード
■無駄なループやイフの無いコーディング
■分かりやすいコメントの付け方
■適切な関数化

といった、設計の自由度によってはプログラマ独自の腕の見せ所もあるにはありますが、大局的に見れば些末なこと。

そこそこのスピードでそこそこのコーディングができる若くて人件費の安いプログラマがいれば、凄腕で値の張る熟練プログラマよりも重宝されてしまいます。

それゆえ、エンジニア35歳限界説が根強く語られ続けてきました。

独立してフリーランスになるエンジニアが続出

こうした状況から、ある程度技術を身に付けた人は、20代後半くらいからフリーランスとして独立する人が増加していました。

僕の勤めていた会社が小さかったこともあったからか、僕の周りでも早いうちにフリーになる人が結構多かったことを覚えています。

理由の一つは、上述の「35歳限界説」。

どうせ会社で仕事をしていても30代中盤あたりで厄介者扱いされるのならば、早いうちにフリーになってバリバリ仕事を取っていこう!という感じ。
ドラクエで言う、「ガンガンいこうぜ!」です。

 

ですが、35歳限界説など所詮は都市伝説のようなもの。

会社の体質や個人の資質によって、状況は大きく変化します。
そこまで大きな理由にはなりません。

独立してフリーになる最大の理由、それは当然「収入」です。

 

会社員としてプログラマ・SEをしている方の多くはご存知かもしれませんが、仮に会社が「エンジニア一人あたりの単価が月額100万円」の仕事を取ってきた場合、大体50~70万円くらいは会社の取り分となります。

金額だけで見てしまうと搾取されているようにも感じてしまいますが、実はそんなことは全くないんですよね。

会社は、人件費以外にも、

「求人費」
「社員の教育費」
「会社の家賃や光熱費」
「備品購入費」
「社員の福利厚生費」
「何か不測の事態があった時の為の内部留保」

・・・などなど、細かく挙げ出したらキリがないほどに、様々な名目のお金が必要になってきます。

そのため、どうしても売り上げの半分以上は取らないと経営が成り立たないのです。

 

しかし、独立して個人として仕事を受けるのならば話は別。
月100万円という売り上げが、そっくりそのまま自分だけに入ってきます。

まあ、クライアントとしては、会社の信用込みで月100万円というお金を払っていますから、フリーランスになった場合には多少金額は下がるでしょうが。。。

それでも、会社から給料としてもらっていた額よりは圧倒的に収入が増えます。

なので、ある程度の技術を身に付けたエンジニアは、早い段階から独立を考える人も一定数存在します。

 

その一例として。

以前僕が勤めていた会社では、「社内独立」なんていう形を取っていた人もいました。

仮にAさんとします。
年は20代後半。

このAさん、技術力が高く、フリーになっても絶対にやっていけるであろうかなりの実力を持っていました。

そのため、2~3人で片付きそうな小規模なプロジェクトならば、Aさん一人にすべてをブン投げ、Aさんが一人で設計からコーディングまでをこなしてしまうほど。
しかも、予定納期を大幅に前倒ししてしまうスピードで。

そんなAさんが、「会社を辞めてフリーになろうと思います」と言うからさあ大変。

会社側もなんとか引き留めるために、「じゃあ正社員ではなく、業務委託に切り替えるから残ってくれないか」と説得。

これに応じたAさんは、それまでは額面で30万円ほどだった給料が、一気に倍の60万円まで上がったと言っていました。

Aさんとしても、開発力は圧倒的だったものの営業力が乏しかったため、一人で仕事を取って来れるか不安だったらしいです。

単価の事だけを考えれば、完全にフリーとなる方がもっと高くなるでしょうが、営業の手間など総合的に考えると、今働いている環境のままで収入が上がるならばそれが一番良いと考え、社内独立的な立場を取ることにした模様。

 

このように、20~30代で独立を決意し、フリーランスとして働き出すエンジニアは今も多いです。

当時と違い、今はランサーズやクラウドワークスなどのマッチングサイトも多いため、仕事を獲得しやすい状況も後押してしているのでしょう。

40代後半のフリーランスのプログラマ・SEは厳しい印象

今では、当時のように目まぐるしく開発環境が変化する時代ではありません。

iPhoneのアプリ開発用の言語として「swift」が出てきたりと、多少の変化はあるものの、当時と比べれば変化はかなり限定的。

実際僕の周りでも、10年前にJAVAやPHPを使えていた人たちが、今もそれ一本でバリバリ食べていけています。

そう考えると、当時と比べればプログラマ・SEの寿命もかなり延びたと思えます。
35歳限界説など、もはやエンジニアの世界にはないのかもしれません。

 

とはいえ、油断はできないですよね。

時代は、常に千変万化。
光陰矢の如し。

いつまた、急激な変化が訪れるかなど誰も予想できないのですから。

3年後・5年後といった比較的短期的な未来ですら、予測できる人などまず存在しません。

 

事実、日本人の2人に1人がスマートフォンを手にするようになったと言われている2013年。

その3年前に、スマホがここまで浸透すると予想していた人がどれだけいたでしょうか?
(3年前にあたる2010年のスマホ普及率は5~6%と言われています)

同じく、LINE登場の3年前もそう。
古くは、mixi登場の3年前もそう。

誰も、こんな大ヒットサービスになるとは思わなかったはず。

それぐらい、時代というのは読めないもので、常にリスクに備えておく必要があります。

 

そして、時代の変化の煽りを受けやすいのが、フリーランスという立場。

何かあった時には真っ先に切られる対象となってしまいます。

多くのフリーランスが自覚しているとは思いますが、フリーランスという立場は非常にリスクが高いもの。

若いうちならば、いざ仕事を切られてもどうとでも動けます。
精力的に新たに仕事を取りに動いたり、就職先を探したり。

しかし、40代・50代といった年齢でフリーランスの場合、急に仕事を切られてしまうと行き詰りやすくなってしまいます。

年齢的に単価も高くなりがちだし、今後の付き合いを考えても、似たような技量であれば仕事を発注する側としては若い人を選ぼうとするはず。

 

僕が仕事を発注する側でも、

■90~100点の仕事をする、1案件20万円40代の人

よりも、

■70~80点の仕事をする、1案件10万円20代の人

を選択します。

もちろん、僕のような小規模事業主ではなく大企業ならば、「90~100点の仕事をする、1案件20万円の40代の人」を選択するでしょう。

しかしそういった大規模案件には凄腕のライバルたちがいるわけで、そうそう仕事は取れません。

そう考えると、40代以降になってくると「卓越したスキル」を持ち合わせていないとフリーランスとして生きていくのは厳しくなってくる、というのが僕の個人的な印象です。

40代からのキャリアプランは「起業」か「就職」の2択

40代になってもフリーランスとして適正な案件を獲得し続けるのは、本当に難しくなるでしょう。

若くて技術を持った人間は、今後もどんどん出てきます。
しかもそういう人間は、まだ若いので人件費も安いものです。

圧倒的な技術力や行動力や人脈などがあれば別ですが、「普通」はもちろん「そこそこデキる」くらいのプログラマ・SEでも、フリーランスとして40代以降も食っていくことはかなり厳しくなってくることが予想されます。

となると、エンジニアとして生き抜いていくためには、第二の人生ならぬ、第二のキャリアについても考えていくべきでしょう。

 

フリーランスを辞めてエンジニアとして生きる場合、主な選択肢としては以下の二つに絞らます。

■起業する

■正社員になる

起業する

フリーランスも小規模な起業のようなものなのですが、一般的に『起業』というと「自分で仕事を作ること」を指します。

つまりクライアントから、

「こういうサービスを作ってくれ」
「こういうプログラミングをしてくれ」

と頼まれて一件いくらでお金を稼ぐのではなく、独自でサービスを開発したり、人を雇って受注する仕事を増やしていったりすることを『起業』と定義します。

もちろん、何をやるにせよ起業という形を取る以上ハードルは高くなるし、リスクも高くなります。
ただ、成功した時のリターンも大きくなります。

正社員になる

フリーランスの頃と比べると収入は下がるかもしれませんが、安定するのはこちらの「正社員になる」という選択肢。

30代後半、なんなら50代前半でも、まだまだエンジニアの需要は高いです。
それなりのスキルを持ち合わせていれば、充分転職は可能。

そういった転職サイトも、今はたくさんあります。

特に、40代以降のプログラマ・SEといったエンジニアに絞った求人・転職サイトも多いです。

代表的なところで言うと、

TechClipsエージェント 

Tech Stars Agent 

ビズリーチ

といった、40代以降のフリーのエンジニアでも好案件が用意されているサイトがあります。

正社員になれば、フリーランスの立場で仕事を受けていた頃に比べて収入は下がってしまうもの。
しかし、それと引き換えに手に入るのが『安定』です。

当時とは違い、今は35歳限界説もほぼ消失していますが、やはりフリーという立場で40代・50代をプログラマ・SEとして生き抜いていくのはかなり難しい可能性が高いと思われます。

 

もちろん、「40代以降も基本はフリーでいたい」という方も多いでしょう。

しかしそうであっても、出来る限り保証はあった方がいいのかもしれません。

そういう場合は、以下のようなサイトもあります。

ITエンジニア専門のエージェント【フォスターフリーランス】

東証一部上場の「豆蔵ホールディングスのグループ」で、多くのフリーランスエンジニアが利用しています。

フリーとして受注できる優良案件が常時5,000件以上あり、その中から好きに仕事を選べる上、安定を得たい場合はこの会社の契約社員となって社会保険にも加入できつつ、希望の仕事を選ぶことも可能。

かなり至れり尽くせりなサイトという印象です。

僕がいまだにフリーのエンジニアをやっていたら、おそらく登録していたでしょう。

 

一般的に、転職が難しくなると言われている40代以降。
しかし、技術とやる気があれば、意外に案件は豊富です。

フリーから正社員になる場合でも、お金の面でほとんど変わらないか、むしろアップするような場合もあります。

今後の身の振り方やキャリアに不安がある場合は、こういったサイトへの登録や相談だけでもやってみる価値があるかもしれません。

どちらを取るかは個人の考え方次第

起業するのも正社員になるのも、どちらもメリット・デメリットが存在します。

もちろん、一生フリーランスとしてやっていくというのも一つの選択肢。
しかし、前述の通りそれはかなりのイバラの道。

起業も正社員もイバラな部分は多々ありますが、リターンの大きさが違います。

起業ならば、『大成功』というリターン。
正社員ならば、『安定』というリターン。

しかし、40代以降もフリーランスとしてプログラマやSEを続けるのは、リスクに対してリターンが見合っていないと思われます。

40代以降のキャリアプランを考える場合は、『起業』か『就職(転職)』のどちらかを選択するのが望ましいのではないでしょうか。

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