残業する人は偉いのか?「働き方改革関連法」きっかけで残業について色々考えてみた

仕事・働き方

2019年4月1日から、【働き方改革関連法】によって、残業に関して罰則付きの規制が始まりました。
※中小企業は来年から

【大企業の場合の残業時間の上限】

■原則月45時間かつ年360時間以内

■繁忙期でも月100時間未満かつ年720時間以内

 

この上限を超えると、刑事罰が科される可能性もあります。

大企業は早急な対応が必要となる為、残業の形は従来のものとは大きく変わってくるでしょう。

これを受けて、なんとなく『残業』についてネットで調べていたら、いろいろな意見・価値観が飛び交っていました。

それらを見ていて、僕もちょろっと書いてみたくなったので、働き方改革関連法施行のこの機に便乗して書いてみようかなと。。。

既に一か月以上経っているので、乗り遅れた感は否めないですが・・・

大企業とは?

まず、『大企業』の定義とは?
よく聞く言葉ですが、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
何を隠そう、僕もしっかり知らなかったので。。。

調べてみると、大企業とは、『中小企業を超える企業』とのこと。
要は、『個人や零細も含む中小企業』以外はすべて大企業ということになります。

なお、中小企業の定義は以下の通り。

業種 資本金または出資金の総額 常時使用する労働者数
小売業 5,000万円以下 50人以下
サービス業 5,000万円以下 100人以下
卸売業 1億円以下 100人以下
その他 3億円以下 300人以下

これを超える規模の会社が大企業となります。

なお中小企業に関しても、来年4月(2020年4月)から働き方改革関連法が適用されます。

残業肯定派と残業否定派、どちらが多い?

・・・とまあ、ここまでは余談。
本当に書きたいのはここから。

僕が興味を持ったのは、この働き方改革関連法施行から派生した、残業についてのニュースやブログ記事での意見や論調

ネット上に散らばるいろいろな残業関連のニュース・記事を読んでみたのですが、皆、残業については媒体や個人によって意見が様々。
肯定派否定派中間派もいて、その理由もそれぞれ異なります。

 

ざっと読み進めた中での印象では、ざっくりと【30:70】くらいで『残業否定派』が多いように感じました。

 

しかし、実際にはもう少し『残業肯定派』が増えると思うんですよね。

というのも、ネットで発信する人は若い世代が多く、そして若者はお金より時間的自由を優先する傾向にあります。

ニュース媒体の場合でも、「残業万歳!」といった論調では批判が怖くて書きにくいだろうから、必然的に『肯定派』か『中間派』に落ち着きがち。

・・・ということを考慮すると、残業肯定派はもう少し多いと見るべきでしょう。

養う家族がいたり、独立のための資金を貯めたいと考えていたりするような場合は、残業代でしっかり稼いでおきたいという考えも普通なのですから。

そのあたりも含めて考慮すると、実際の割合としては大体【肯定派45:否定派55】くらいでしょうか。

 

なお当然のことですが、【肯定派45:否定派55】という割合は、「割増も含めてきっちりと残業代が出る場合」を仮定しての予想です。

サービス残業となれば、【5:95】くらいで否定派の圧勝でしょうから。。。

え? 「5」もいるのかって?

いや、これが普通にいらっしゃるんですよね。。。

仮に無報酬のサービス残業だろうが、

「仕事が生きがい」
「ここまでは終わらせないと帰りたくない」

といったような方々も結構存在するようで。

あとは、「残業代が出なくても、やる気を見せて後の出世に繋げたい」という野心的な方もいます。

ということで、「割増も含めてきっちりと残業代が出る」と仮定した場合は、【肯定派45:否定派55】くらいになるのではないかというのが僕の結論です。

残業は『善』か『悪』か

残業というものは、善なのか、悪なのか?

この問いに答えることは本当に難しいと思います。

というかぶっちゃけて言ってしまえば、「答えなどない」というのが答えでしょう。
こう言ってしまうと身も蓋も無いのですが・・・

 

前項で述べた通り、残業の問題を語る上で難しいのは、【人それぞれ残業に対する価値観が違う】という部分にあります。

 

【残業したい派(残業肯定派)】

■残業すればするほど残業代が入る

■仕事が生きがいだからなんとなく残ってしまう

■組織で仕事をしているのだから、周りが終わっていなかったり、頼られたりしているのに帰ろうとは思わない

 

【残業したくない派(残業否定派)】

■早く帰って自由な時間が欲しい

■残業ありきで仕事をすると効率が落ちる

■残業することで会社に無駄な経費を払わせることになる

 

 

肯定派と否定派の意見をまとめると、それぞれ大体この3つに絞られます。

非常に難しいところではありますが、立場によって「善なのか悪なのか」が変わってくるでしょう。

 

労働者の立場からすれば、生活の為だったり、仕事が好きだったり、という理由で残業するのは当然のように思えます。

しかし経営側の立場からすればたまったものではありません。
ただただ人件費が発生してしまうだけなのですから。

善か悪かは、立場によって答えが変わる。
残業の善悪について無理やり答えを出すならば、こういう結論になりますね。

僕の個人的な結論は・・・

ただやはり、組織全体の事を考えると、残業はしないに越したことはないでしょう。
つまり、僕は残業否定派です。

生活費を稼ぎたかったり、仕事が好きだから残りたかったりするのは、言わばその人個人のわがまま。
それを会社が望んでいる場合を除けば、できるだけ避けるべき行為です。

そして、やるべき仕事が終わって定時で帰るというのは、その人に与えられている権利。
残業代が出ようが、自由な時間を重視しているのならば、周りがどうであろうと気にせず帰るべき。

とはいえ、「どうしても」と会社側から頼まれた場合には、たまにはそれに応じる柔軟性は必要だとは思いますが。

賛否はあるでしょうが、何にせよ僕は「残業代が出ようとも、出来る限り残業はすべきではない」と考えています。

『残業している人=偉い』の図式は間違っている

ただ一つ、間違いなく言えるのは、

「残業している人は頑張ってる・偉い」

みたいな風潮は絶対に違う、ということ。

本来、有能な人ほど残業せずに規定時間内に終わらせて帰るもの。
必要な仕事をきっちりとこなし、会社に余計な負担をかけないようにしている人をマイナスに評価するのは絶対に間違っています。

当然、一概には言えません。
顧客ありきの仕事の場合、顧客がダラダラと無駄に打ち合わせを引き延ばしてきたら、抗う術はないですしね。

「その話、さっきもしましたよね?」
「長くないですか? 結論はもう出たんですし、そろそろ終わりましょう。」

と言えたら、どんなに楽か。
僕もそういう経験があったので、よく分かります。。。

 

飲食店やアパレルでの接客でもそう。

例えばアパレルの場合、もう仕事終了の時間となっても、熱心にいろいろ試着して相談してきてくれている顧客がいたら、残業するのは当然でしょう。

店員として信頼され、「この人に服を選んでもらいたい!」と顧客から思ってもらえているのに、「定時なので帰ります」ではあまりに切ないですから。
(その後に外せない用事などがあれば別ですが)

プログラミングなどの、個人の能力に左右される業種の場合もそう。

通常ならば、時間内にきっちりと終わらせられることが多い。
しかし、能力・努力が不足していると、どうしても長時間労働に陥りやすい。

「プログラムを組む能力が遅い方が稼げる」というのは、どう考えてもおかしいですよね。

ということで、正確に言えば、日常的に残業している人=偉い』の図式は間違っている、ということになります。

無茶なノルマやサービス残業を課してくる会社は早めに去るべし

直前にプログラミングの例を出しましたが、これはもちろん、「通常ならば終わる業務内容」ということが前提にあります。

しかしたまに、どう考えても一日では終わらないノルマを課してくるブラックな会社も存在します。
「じゃあ社長、あなたが試しにやってみてください」と言ってやりたいくらいの。

しかもそういう会社は、残業代の出ない「サービス残業」扱いにされることが多いわけで・・・

こういった会社は、もう迷うことはないです。
よっぽどその他の部分で報われていない限り、今すぐにでも辞める算段を立てるべき。

 

こういった会社に変にしがみついてしまっている方を見ると、

「残業を断るとクビになるかも・・・」
「次の仕事のアテがないし・・・」

と悩んでいる方が多いように見受けられます。

しかし、逆に問いたい。
「ならば、今のブラックな会社にしがみついていれば未来はあるのですか?」と。

 

会社というのは、いざとなれば冷酷に人を切ります。
ブラックであればあるほど。

そもそも、そんなブラックなことをしないと事業を維持できないような会社は、寿命も長くない可能性が高いわけです。
そんな会社にしがみつく必要など全くないですよね?

 

もちろん、ご自分の年齢なども加味する必要はあるでしょう。
「苦しい環境だが50代まで耐えた」というような場合は、転職が難しかったりすることも事実。

しかし、20代はもちろん、30代くらいまでならばまだまだやり直しが利きます。
サービス残業前提で成り立っているような会社は、よほどやりがいがあったり学ぶべきものがあったりしない限りは、早めに辞めるべきでしょう。

そういった会社から逃げ出すことは恥じゃないです。
むしろ勇気ある前進。

 

僕は、人生の大事な命題に対して、他人が直接的な答えを提示するような行為は避けるべきだと思っています。
なので、「こういう時はこうすべき!」という言い切りは好きではありません。

しかし、心身ともに破壊された後に使い捨てされてしまう可能性の高いようなブラック企業は、是非一刻も早く辞めるべきだということだけは明言させていただきたい。

次なる就職先を探すでもいいし、一旦休むでもいいし、独立するでもいいし。

とにかく、次なる道をしっかりと決めた後、速やかにブラック企業を辞めて新たな世界へと踏み出すべきでしょう。

あとがき

書いているうちに段々とヒートアップして脱線し、ブラック企業批判の方向へと軸足を移してしまいましたが・・・

まあとにかく、残業に関して僕が言いたいことを最後にまとめると。

 

■規定内であれば残業するかどうかは自由だが、会社の人件費や周囲へ与えるプレッシャーを考えて、できれば定時かそれに近い時間で上がるべき

■慢性的なサービス残業状態は絶対駄目、それを課してくるような会社は早めに辞める方向で考えるべき

 

・・・となります。

この記事もまた、正解かどうかは当然わかりません。
ネット上に溢れる、一意見に過ぎないのですから。

あとは、ご自分で判断をしていただければと。。。

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