人によって異なるものの、すべからく辛いものである禁煙。
僕も10年以上喫煙者でしたが、その間何度も禁煙にチャレンジしては失敗、を繰り返していました。
10回以上は失敗したと思います。
しかし、独自で編み出した『ある方法』により、31歳の時になんとか禁煙に成功しました。
それ以来10年以上が経った今でも、1本たりとも吸っていませんし、吸いたいという気持ちにもなりません。
では、その『ある方法』とは?
禁煙しようと思ったきっかけ
・・・とその前に、僕が禁煙しようと思ったきっかけから。
このきっかけについても、今回ご紹介する禁煙方法と関連があるので、できればこの部分も読んでいただけますと幸いです。
何度も失敗したものの、31歳の時に再びチャレンジすることにした禁煙。
これで何度目の禁煙チャレンジなのかは、全く覚えていません。
ちなみに最長で続いたのが半年。
確か、23歳くらいの頃です。
我ながら頑張った方だとは思いますが、禁煙から半年経ったある飲み会で喫煙の誘惑に負け、プカリとやってしまいました。
「半年禁煙した程度ではまだまだ油断できないのだ」ということを、身を持って思い知らされた瞬間でした・・・
しかし、今回の禁煙チャレンジは本気中の本気。
なぜならば、禁煙しようと思ったきっかけが・・・
【第一子誕生】
だったからです。
人は、何か大きな節目で禁煙を試みがち。
何もない時に始めても成功率が低いし、そもそもそう簡単に禁煙しようという気になれないのですから。
この時、僕は思いました。
人生において、第一子誕生なんていうビッグイベントを逃すことなどできない、この機を逃したら一生禁煙できないかも、と。
こうして僕は、第一子誕生の半年前から完全にタバコとの関係を断つことにしました。
僕が行なった「独自の禁煙方法」とは?
しかし、問題はその方法。
禁煙の難しさは重々承知しています。
その難しさは人からもよく聞きますし、自分自身でも身に沁みてよく分かっています。
どうしよう・・・?
どうすれば本気で禁煙に挑めるのだろう?
数日考えた結果、僕が編み出した【独自の禁煙方法】とは・・・
タバコをカートンで購入し、1箱吸い終わったら残りの9箱は水浸しにして捨てる
これです。
10箱入りのカートン単位でタバコを買い、1箱だけ吸った後は、容赦なく残りの9箱を捨てる。
僕はこの方法で、完全にタバコとはおさらばすることに成功しました。
数えきれないほど禁煙に失敗してきたこの僕が。
この禁煙方法が特に有効なタイプの人
まずこの禁煙方法は、
「節約意識の高い人」
「ロジカルに物を考える人」
「完璧主義の人」
・・・ほど成功率が高くなると思っています。
■節約意識の高い人は、「吸えるタバコを9箱を捨てたんだから、また吸い出したら勿体ない」と考える。
■ロジカルに物を考える人は、「もう吸わないと決めて、吸えるはずの残り9箱をわざわざ捨てたのだから、また吸い出すのは不合理だ」と考える。
■完璧主義の人は、「ここまでして禁煙しようとしたのだから、絶対に成功させないと気持ちが悪い」と考える。
・・・といったように。
僕の場合は、「ロジカル」と「完璧主義」の要素が半々くらい割合で作用していたように思います。
ここまでしておいて安易に吸い出そうとは、なかなか思えませんでした。
なぜこの禁煙方法で成功できたか
なおこの禁煙方法で大事なのは、残りの9箱については、必ず水浸しにして捨てること。
親や友達にあげたりしては絶対に駄目ですだ。
あえて捨てることに意味があるのです。
人にあげてしまえば、それは無駄にはなっていないですよね?
自分が金銭的に損をしただけ。
そして、あげた人からは感謝をいただいてしまう。
これでは意味がないのです。
完全に無駄にしないと駄目なのです。
無駄で勿体ないことをしたというその行為を目に焼き付け、それが無意識下に染み込むことで、「ここまで無駄なことをしておいて再びタバコを吸うなんてありえない」という自己暗示がかかりやすくなります。
もちろんですが、適当にやったり、なんの決意もなかったり、経済観念がおかしかったりするようでは話になりません。
真剣に取り組んでこそ効果を発揮します。
そして、ここまでやっておいてまた普通にタバコを吸いだすなど、正直意志が弱いどころの話じゃありありません。
考えてみてください。
タバコ9箱といえば、銘柄にもよりますが、当時で大体3,000円くらいだったと思います。
ということは、3,000円の現金を水浸しにして捨てたも同然なのです。
特別な理由もないのに「3,000円を水浸しにして捨てて」と言われて、できるでしょうか?
できるわけがないですよね。
できたらおかしいですから。
そんなおかしな事までしてまた普通にタバコを吸ったら、それはただの金持ちか、ただのバカだ。
そんな愚かなことができるわけない。
もし仮にそんなバカなことをしてしまったら、自己嫌悪でしばらく立ち直れない。
僕はそう思い、タバコを吸うハードルがかなり上がりました。
もちろん、タバコを捨てた後も何度も吸いたくなりましたが、そのたびに「9箱を水浸しにして捨てた」というあの光景が蘇り、吸いたい気持ちがかなり抑えられました。
吸いたくなる。
あの光景を思い出して吸うのをやめる。
でもやっぱり吸いたくなる。
でもやっぱりあの光景を思い出して吸うのをやめる。
そんなことを繰り返していたら、いつの間にか第一子誕生の時を迎えていました。
その後も、『第一子誕生』というビッグイベントがあった直後ならではかもしれないですが、ここからしばらくは特にタバコを吸いたいという気持ちにはなりませんでした。
いろいろなことが目まぐるしく進んでいき、子供ができたという感動に包まれ、でも仕事も頑張らないとと遮二無二働き・・・
タバコに気がいくことがほとんどなかったんですよね。
とはいえたまにはありましたが、その都度、あの「9箱水浸しの刑」が脳裏をよぎり、タバコを吸いたい気持ちを削ってくれました。
そして、気付けば今に至る、という感じです。
もちろん、この禁煙法を実施してから今日まで、1本たりともタバコは吸っていません。
今回の禁煙方法が成功した要因
今回ご紹介した禁煙方法が成功した理由。
これに関しては、「ここまでしておいて、また吸うなんてありえない」という自己暗示こそが最大の要因だと思っています。
しかし、人生における超ビッグイベント『第一子誕生』というタイミングと重なったことも、効果を発揮したのかなと。
これが、前述した「禁煙を決意したきっかけも、今回の禁煙法に関連がある」という伏線回収です。
どんなイベントでもいいのです。
人生には、様々なイベントがあるものなのですから。
恋人ができた。
結婚した。
子供ができた。
会社で昇進した。
大きな仕事を取ってきた。
目をかけていた有能な部下が独立した。
ゴルフで自己最高スコアを更新した。
釣りで自己最高釣果を更新した。
ゲームで大きな評価を得た。
なんでもいいのです。
人生におけるタイミングなんて、そこらへんにいくらでも転がっています。
そのタイミングの重要度に違いはあれど、きっかけはうんざりするほどあるのですから。
そういった、何かしらのきっかけ・タイミングと絡めることで、さらに禁煙成功率が上がると思われます。
最後に
以上、僕が実践して、実際に成功した禁煙方法について紹介させていただきました。
ちなみに、この方法を実践した僕の友人も見事禁煙に成功しました。
きっかけについては、「親戚が重い病気を患った」とのことでした。
かなり強い決心が生まれるきっかけになったのでしょう。
そして今は、タバコの増税により値段が跳ね上がっています。
よって、今回の禁煙法を実施すれば無駄にするお金は3,000円どころじゃ済みません。
より一層、経済的なプレッシャーを受けるため、効果は高くなるはず。
いかがでしたでしょうか?
この禁煙方法ならば、お金もアプリも道具も薬も時間も使いません。
・・・厳密に言うと、お金は少しだけ使いますが。(カートン買いした残りのタバコを捨てるので)
もちろん、中には病的にタバコをやめられない方も存在します。
そういった方は、病院や薬の力を借りるしかないのかもしれません。
しかしそれ以外の方ならば、今回の禁煙法がそこそこ役に立つのではないかと信じています。