ファイナンシャルプランナー(FP)への家計見直し相談はほとんど意味がない【無料相談でも注意】

家計の見直し相談 節約

「お金が貯まらない」
「生活が苦しい」

という理由で、節約などのために家計の見直しについてファイナンシャルプランナー(FP)へ相談に行く人がいます。

しかし結論から言うと、特殊な事情でもない限りは相談に行ってもほとんど意味はありません

理由は・・・

ファイナンシャルプランナーは何かに特化した専門家ではない上、基本的には『節約のためのフワっとしたアドバイス』や『精神論』になりがちだからです。

ファイナンシャルプランナー(FP)からの指摘内容のほとんどが「自覚していること」

ネット上でも、ファイナンシャルプランナーが他人の家計に対してダメ出しをしている記事をよく見かけます。

しかし見ていると、そのほとんどが・・・

 

■この年収でこの小遣いは多すぎ。 我慢してもっと減らしましょう。

■教育費の割合が高すぎる。 自宅学習に切り替えるなどもう少し切り詰めましょう。

■車を軽自動車に替えればかなり維持費が下がります。 年収的に、下げた方がよいでしょう。

 

こんな感じ。

どれも、いちいち言われなくても分かっていることばかり。

一言でまとめれば、「頑張って節約してくださいね」で終わってしまうわけです。

 

具体例でいくと。

年収664万円で、手取り月収が38万円。
ボーナスが84万円。

この収入状況で、夫のフィギュア代に月8万円近くかかっているとのこと。

そして、それに対し「使い過ぎだからもっと控えましょう」と指摘するFP。

いや、そんな当たり前のことならド素人の僕でも分かります。

それでFPが務まるなら、何の知識もない高校生をバイトで雇っても充分成立してしまいます。
「これ、どうみても使い過ぎっしょ!」ぐらいは普通に言ってくれるでしょう。。。

しかし基本的には、こういった「無駄遣いの指摘」がメインとなってしまうことが多いです。

 

ちなみに、別にFPを叩いているわけではありません。

FPだって、家計の相談に来られても「節約しましょう」「我慢しましょう」くらいのことしか言えないのでしょう。
収入を上げさせることはできないのですから。
(奥さんもパートに出れば?くらいのことは言うのかもしれませんが)

家計が上手く回っていない理由は、結局「収入 < 支出」になってしまっているから。

そんな状況でできることと言ったら、「我慢して節約しましょう」と背中を押すくらいになってしまいますよね。

バクバク食べて全く運動しない人が「痩せないんです」と相談に来ても、特に有効なアドバイスなどできないのと同じ。
「まずは食べるのを我慢して動きましょう」という当たり前の事しか言えません。

 

こうした理由から、FPへの家計の見直し相談はほぼ無意味と言えます。

しかし、「他人から厳しく言われることで改めて自覚し、やる気になる」という効果もあるのかもしれないですよね?

この効果を求めて相談するのだったら、考えようによってはアリでしょう。

ただ個人的には、その為だけにわざわざ「FPのところへ足を運ぶ労力」・「相談する時間」・「費用」をかけるというのは勿体ないと感じてしまいます。

節約しようとしているのに1時間数千円~数万円の相談料を払うというのは本末転倒じゃないかなぁ、と。

無料相談ならば問題ない?

「家計の見直しを有料で相談するのが勿体ないのならば、無料相談ならいいよね?」

実は、そうとも限りません。

ファイナンシャルプランナーだって食べていかなければならないですよね?
なのに、無料で相談を受けていたら報酬を得ることが出来ず食えないわけです。

では、なぜ無料で相談を引き受けるのか?

答えは、無料相談中に保険の営業などを行ない、そこから収益を得ることができるから。

保険が売れれば、その成功報酬がFPの手に入ります。

なので、無料相談中に、

「この保険よりこちらの保険の方がいい」
「無保険なんですか?すぐに入った方がいい」

と、あの手この手で保険営業に精を出す場合があります。

 

もちろん、この行為を否定しているわけではありません。

無料相談という名の広告で集客を図り、そこで本命の商品を売ろうと努力する。
商売をやっている者ならば誰だってやることであり、実に真っ当な営業行為ですから。

しかし、限度があります。

悪質なFPの場合、明らかに不要な保険だとわかっていつつも、成功報酬獲得のために無駄な保険を契約させようとしたり。

これでは真っ当とは言えません。

 

あとは、

「無料で相談に乗ってもらったし、保険の一つくらい入らないとまずいかな?」

という気持ちになってしまい、あまり必要だとも思っていないのに流れで保険の契約をしてしまう、というパターンにも陥りがち。

これは、行動経済学における『返報性の原理』と呼ばれるもので、「何かしてもらったら、何かで返さないと悪い」と感じる心理から生まれる行為。

返報性の原理が働いてしまい、お金をかけないつもりで無料相談に行ったのに、結果的に月額で費用がかかるサービスである『保険』の契約をしてしまった、なんてことになりかねません。

こういったことを考慮すると、無料相談だからといって安易に利用しようとするのはやめた方がいいです。

行く場合は、ちゃんと「要らないものは要らない」としっかり断る覚悟を決めてからにすべき。

実際にFPに相談へ行った人の話

僕の周りで、実際にFPに家計の見直し相談をした事がある人がいました。

その人に話を聞いてみたところ、、、

案の定、保険の見直しの話がメインになったとのこと。
無料相談だろうが有料相談だろうが保険を売ればFPの収入となるので、ごく自然な流れですね。

あとはお決まりの、、、

■小遣い減らせ
■家賃は月収の30%以内に抑えるべきだから高すぎ
■子供が一人ならもっと食費削れるよね?

こういった『精神論系』『言われなくても分かってる系』の話だったと。

 

ちなみに保険の話については、ただの営業という感じではなくそれなりに勉強になったらしいです。

確かに、FPとしては収入源なのだから、保険の勉強はかなりしているはずですね。

保険の見直しには詳しいFPだが・・・

「じゃあ保険の見直しはFPに相談すればいいんだ!」と思われる方もいるかもしれませんが・・・そうとも限りません。

保険の見直しだって、今はネット上に嫌と言うほど情報が溢れています。

情報を選別するリテラシーが無かったり、自分で調べるのが面倒くさいからFPにお金を払って手っ取り早く解決したいという考えもアリだとは思います。

しかし、家計を見直して節約しようとしているのならば、それくらいは面倒くさがらずやるべきだと個人的に思ってしまうんですよね。

僕が保険の見直しを行なうならば、まずは自分で保険について調べ、その後答え合わせのつもりで保険の無料相談窓口などに行って確かめる、という方法を選択します。

 

なお、保険の無料相談所にはFPの資格を持つ人もいます。

その際、相談員から「ただの営業ではない魅力的な提案」があり、自分としても価値を感じれば、それには素直に乗っかるでしょう。

「相談員に勧められたものを契約すれば、相談員に報酬が入る。 それは意地でも阻止する!」

などという曲がった考えは違うかなと。。。

良い提案をしてくれて、自分がそれに納得できたのならば、素直に受け入れるべき。

 

このように、保険の見直しの際でもただFPに頼るのではなく、自分で出した答えが合っているかの確認として活用するのがお勧めです。

専門的なことをまとめて相談したい場合はFPが便利な場合もある

ここまで、FPに対してやや否定的な書き方に見えてしまっているかもしれませんが・・・誤解しないでください。

「ファイナンシャルプランナーなんて頼っちゃ駄目! 何を相談しても意味などない!」

・・・などと言っているわけでは決してありません。
FPへの相談が人生の大きな助けになることだってあるでしょう。

この記事で言いたいのは、「たかが家計を見直すというだけのことで相談をするのは無意味だ」ということ。

ちょっと調べたくらいでは身に付かないような専門知識が必要な分野であれば、損をしない為に相談をするというのも有効だと思います。

【FPに相談する価値のあるジャンル例】

■保険の見直し
■相続問題

■投資相談
■年金や社会保険関連
■住宅ローンなどの不動産関連

 

 

ただし、FPの弱点は「どれも中途半端な感じがある」という部分。

 

■相続 ⇒ 弁護士・税理士

■投資 ⇒ 証券アナリスト

■年金や社会保険 ⇒ 社会保険労務士

■不動産関連 ⇒ 不動産鑑定士・宅建

 

・・・と、ほとんどのジャンルで特化した専門家がいます。
そう考えると、わざわざFPに相談する意味はないですよね。

 

ただ、それは「いずれかのジャンルについて個別に相談する場合」の話。

FPは、どのジャンルにも特化していませんが、どのジャンルでも満遍なくそこそこ知っている可能性があります。

つまり、「FPは総合力に優れている」ということになりますね。

弁護士は相続に詳しくても、投資のことはわからない。
証券アナリストは投資に詳しくても、年金のことはわからない。

しかしFPは、これらのジャンルについて満遍なく知っていることに期待ができます。

よって、

【投資だったり不動産関連だったり年金だったりと、色々悩んでいることが多い場合は、まとめて相談できるFPを頼るというのが効率的な場合がある

と言えます。

 

ちなみに、「満遍なく知っている」と書きましたが、これはあくまで一般論で、実際にはいろいろなFPがいます。

総合力に優れているFPや、特定ジャンルに偏っているFPなど。

あとは、FPとしての知識・能力の差もあるので、もしFPを活用する場合は、持っている資格についても一応確認しておくべきでしょう。

資格のランクとしては以下の通り。

1級FP技能士・CFP > 2級FP技能士・AFP > 3級FP技能士

最後に

【FPへの相談についてのまとめ】

■家計の見直し相談をしてもほとんど無意味。 基本的に「節約しなさい」「我慢しなさい」というアドバイスがメインとなる。

■FPは保険に詳しいことが多いため、保険の見直しには一定の有用性があるが、ネット上に腐るほど情報があるのでまずは自分で調べてみるべき。

■無料相談でも、強引に保険を売りつけようとしてくるFPもいるので要注意。

■「投資」「保険」「年金」「住宅ローン」などについて個別にしっかりと相談したい場合は、各専門家を頼るべき。 しかし、まとめてざっくりと相談したいような場合は、FPの活用が効果的な場合もある。

 

 

「取得してもあまり意味のない資格」と言われているファイナンシャルプランナー。

独占業務が無く、単体で持っていてもあまり重要視されることもありません。

更には、ファイナンシャルプランナーは資格を持っていなくても勝手に名乗ることも可能です。

名前自体は有名だが、実は不遇な資格。
それがFP。

そんなFPに鞭打つような記事タイトル&まとめとなってしまいましたが、正直に書くとこうなってしまいます。。。

 

これらはすべて一般論であり、能力も人間性も圧倒的に優れたFPももちろん存在するでしょう。

しかし、そんな人と巡り会える可能性がどれほどあるかを考えると・・・・・・少なくとも家計の見直し相談だけは避けた方が無難ですね。

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