「一口ちょうだい」問題は根が深い・・・ 肯定派と否定派の心理や価値観の違い

一口ちょうだい 考察・オピニオン

「あ、それ美味しそう~♪ 一口ちょうだい?」

当時の彼女から言われてうざいと感じてしまった言葉の一つがこれ。

 

ちなみに、男からはあまり言われたことはありません。

彼女に限らず、言われるのは女性が多かったと記憶しています。

もちろん、女性ばかりということはなく、男性にも一定数いるとは思いますが、比率で言うと女性の方が多いというのはネット上の意見でも一致しているし、僕の経験からもそう思います。

 

この『一口ちょうだい問題』、実は根が深く、悩んでいる人も多いんですよね。

ざっくばらんな性格の方は、「そんなもん、嫌なら断ればいいじゃん」で済むかもしれません。

しかし、変に断っておかしな関係になりたくないとか、ケチだと思われたくないなど、断ることにストレスを感じていたり、なんなら断れないという人も多いのです。

一口だけ食べてどうしたいのか

良いか悪いかはひとまず置いておき、そもそもなぜ一口だけ欲しいと思うのか?

この心理を考えていくと、以下のようなことが推測できます。

 

①まだ食べたことがないので一口だけ食べたいから

②相手が食べているものが美味しそうに思えてきたから

③コミュニケーションの一環

④小腹を満たすため

 

大体、こんなところではないでしょうか。

特に多いのは『①』と『②』だと思われます。

どちらも気持ちが分からなくもないですが、ここには一つ問題が。
それは、「相手の感情を無視していて、自分の感情だけを優先している」ということ。

自分の「一口食べたい」という感情のみを優先し、相手が「一口ちょうだい」と言われた時にどう感じるかという部分を全く考慮していないですよね。

よっぽど親しい間柄で、お互いが一口ちょうだい肯定派だと認識しているのならばよいですが、その他のパターンで気安く一口いただきにかかるのは一考の余地があるでしょう。

なぜ『一口ちょうだい問題』は難しいか

冒頭でも触れましたが、この問題は実はそう簡単な問題ではありません。

世の中には、「一口ちょうだい」に対しての肯定派否定派が混在しているのです!

そしてこの両者の価値観は全く異なっており、この問題に関しては簡単には相容れません。
お互いの考え方が全く理解できないのです。

 

肯定派からすれば、

「たった一口くれることをなんでそんなに嫌がるの? シェアして食べ合った方が楽しいしお得でしょ? 大量にくれって言ってるわけでもないのに。」

と不思議に思う。

 

否定派からすれば、

「それぞれ食べたいもの頼んでるんだからそれでいいじゃん。 食べたければ新たに注文するか、今度食べればいいし。 あと、衛生面も気になるし。」

と不思議に思う。

 

どちらにも、それぞれの正義があるわけです。

 

こうなってくると、いざ「一口ちょうだい」が発動されてしまった場合は、断り方が非常に難しいわけで。。。

相手との関係性にもよりますが、よほど親しい仲でないと「嫌だよ、食べたいなら注文すればいいじゃん」とストレートには言えないでしょう。

そして変に断ってしまった場合、

「ケチだと誤解されてしまう」
「今後の関係がギクシャクする」

という恐れも出てきます。

たかが一口あげるかどうかという小さな問題への対応一つで、そんなオオゴトになってしまうかもしれないわけです。
くわばらくわばら。。。

 

そんな面倒なことになるなら・・・と、一口ちょうだい否定派は泣き寝入りすることが多いです。

これを繰り返すことで否定派はストレスを溜めていき、肯定派はそれに気付かずこの行為を繰り返し、密かに疎まれたりします。

単純なようで、実に面倒かつナイーブな問題ですよね。

否定派の意見

ここまでの流れで大体伝わるかもしれませんが、僕は否定派の人間です。

否定派が一口あげるのを嫌がる心理については大体以下の通り。

 

①「この料理をこの分量で食べよう」と計算して頼んでいるのに、計算が狂う

②一口欲しがられるという行為を卑しく思う

③衛生面

 

僕の場合は、特に『①』の要素が強いですね。

注文時、もしくは注文した品の到着時に、もう自分の中では「この料理をこの量食べる」とインプットされているんですよ。

この状態から一口あげるとなると、計算が狂ってしまうんです。
このズレは、心理的に非常に気持ちの悪いもの。

 

特に厳しいのが、数の限られている『とんかつ』や『から揚げ』。

『とんかつ』も『から揚げ』も、定食内にあるのは大体5~6個(切れ)。
1個たりとも欠けてはいけない精鋭揃いです。

この5~6個を活かして大事に美味しく食べていこう!という計算が成り立った矢先、

「ねぇ、一口ちょうだい?」

と言われてしまううんざり感たるや・・・
否定派の人は、首が取れるくらい頷いてくれているはず!

 

なお、一口ちょうだいを断られた人が、「ケチだなぁ」という言葉を発することがありますよね?

これは全く的外れ。
肯定派の人たちとは概念・価値観が違うだけの話なんです。

 

例えば、野球の試合にピッチャーとして参加した時。

「通常の試合通り9回裏で終了」と聞いていたので、そのつもりで投げた。

しかし、4回まで投げ終わったところで「やっぱり7回裏で終了になる」と聞かされたら、どう思うでしょうか?

このピッチャーは、9回まであると思っていたから力を温存していたはず。
7回で終了なら、前半にもっと全力で投げていたのに、と悔しい思いをするでしょう。

少し極端な例えですが、わかりやすく説明するとこういうことなんです。

要は、自分の中で予定していたこととのズレが生じる。
これが嫌なんですよね。

 

『②』の卑しく思うというのは、1~2回くらいでは特に問題ないですが、食事に行くたびに毎回のように繰り返されるとさすがに「卑しくないか・・・?」と感じてしまいます。

冒頭で登場した当時の彼女がこのタイプで、食事のたびにほぼ確実に一口いただきにかかってくるんですよ。。。

そんな時に僕は、

「俺は、この料理をこの分量食べたいから頼んでるんだよ。 そんなに食べたいんなら、俺が払うから注文しなよ。」

と言うのですが、、、

「いや、そんなには要らない。 一口だけ欲しいの。」

と言われてしまうわけで・・・

まあ、彼女の言い分も分からなくはない。
既に自分も一品注文している中で、新たにもう一品頼んでも食べきれない、というのは正論です。

ここが本当に難しいですよね。
どちらも間違ってはいないだから・・・

ただ、「毎回のように人のものを欲しがる」という部分に焦点を当てて、卑しいか卑しくないかで判断するのならば、前者で捉える人の方が多いかもしれません。

 

最後に、『衛生面』。

これについては僕はあまりないのですが、ここが一番のネックになっている人もいます。

他人が使っていた箸やフォークで自分の皿のものを触って欲しくない。
自分が食べていたものを相手に食べて欲しくない。

・・・というように。

 

一口ちょうだいは、結果的に『間接キス』という形になることが多いですよね。

そしてそれは、互いの菌を交換する行為でもあります。
そこまで大げさなことでなくても、単に「生理的にイヤだ」ということもあるでしょう。

ちなみに「僕はあまりない」と書きましたが、一部の食べ物に限っては当てはまります。

ハンバーガーなんかは特にそう。
これは辛い。。。

というか、ハンガーバーでよくそれを言えるな、と。。。

赤の他人に「あむん」ってされた後のハンバーガーは、美味しさ25%オフです。
せめて手で切って食べてくれ・・・

どうしても一口食べたい場合はどうすべきか?

それでも、我慢できないほど一口だけ食べたいという衝動に駆られることもあるかもしれません。

そんな時はどうすべきか?

その方法を、否定派側である僕から提案してみたいと思います。

 

やはり、どんなに強い衝動に駆られようとも、自分から言うのは我慢すべきでしょう。

「あ、それも美味しそうだね」
「それ、まだ食べたことないんだ~ 今度注文してみよう!」

などとジャブを打ち、相手から「一口食べる?」と勧められるまで待つのがマナーじゃないかなと。

こういった伝え方をしても「一口食べる?」と聞いてこないということは、その人は一口あげるのが心底苦手なタイプである可能性が高いので、それ以上は踏み込まないようにすべきです。

波風立たない断り方

先ほども書きましたが、「一口ちょうだい」に対する断り方は難しいです。
特に、女性同士の場合はシビアでしょう。

男同士ならば、わりとなんとかなります。

「嫌だよ!腹減ってるから!」とか、「俺、これ好きなんだよ。食べたいなら頼めばいいじゃん?」という感じで収まることが多いですから。
後々ギクシャクすることもないですし。

しかし女性同士だとそうはいかないですよね。

断るにしても、言い方・やり方を考えないと今後の関係にヒビが入る可能性があります。

 

ということで、波風立たなそうな断り方を考えてみました。

・・・が、一つしか思い浮かばなかったです。。。

 

■風邪のフリをするという方法
⇒「私、気にしないから!」という剛腕を発揮されればそれまで

 

■「今虫歯だらけだし、口内環境悪いから、変な菌をうつしちゃうかも!」という嘘をつく方法
⇒自分が傷つくだけ

 

■「ゴメン!朝からお腹ペコペコで!どうしても全部食べたいの!」という空腹のフリ作戦
⇒食いしん坊みたいで嫌だ

 

それも欠陥があります。

 

となると、方法は一つ。

【ちゃんと説明する】、これしかないと思います。

 

「一口ちょうだい」と言われた時に、

 

「あの・・・ ごめんね、こんなこと言うと変に思われるかもしれないけど、私、人と食べ物をシェアするのが苦手なの。 潔癖症とかではないんだけど、子供の頃から食事を一口あげたりもらったりするのが心底苦手で・・・ 何かトラウマでもあるのかな・・・? 本当にごめんね。」

 

と、このような感じで説明するのがベストではないでしょうか。

こういった気持ちのこもった説明ならば、相手も自分も傷つけず、それでいて相手には「とにかく無理なんだ」というのはしっかり伝わります。

その上、変な人とも思われないでしょうし、今後二度と一口貰おうともしてこないでしょう。

もしこれでも果敢にトライしてくるようなら、もうその人とは会わない方がいいです。。。

最後に

どうでもいいように見えて、実は奥が深い「一口ちょうだい問題」。

今回は、僕が否定派だったということで否定的な書き方が多く、肯定派の方からしたらご不快な内容だったかもしれません。
済みません・・・

肯定派の方は、「なるほど、否定派はそんなことを考えているんだな」程度に捉えていただければと。

 

そして大事なのは、肯定派・否定派、どちらの価値観も間違ってはいないということ。

気軽に一口もらいながら楽しく食べたいという考え方も正解。
自分で決めた自分の食べたいものをちゃんと食べたいという考え方も正解。

どちらも正解である以上、方法は以下の2つしかありません。

 

■お互いの価値観を理解し合って、尊重し合う

■食の価値観が合わない人とは食事をしない

 

どちらを選択するかはあなた次第!

タイトルとURLをコピーしました