サラリーマンが家を購入する(住宅ローンを組む)と転勤要員に選ばれやすいという都市伝説

転勤の辞令 考察・オピニオン

昨日は、転勤辞令から端を発したカネカ炎上の件について思うところを記事にしてみました。

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この繋がりで、思い出したことがあります。

それは、住宅ローンを組んでマイホームを買うと、転勤を命じられることが多い」という都市伝説。

今回は、これについて掘り下げてみます!

なぜ「家を購入すると転勤させられることが多い」と言われるのか?

「家を購入すると、転勤させられやすい」というのは、サラリーマンの中で実しやかに囁かれている話。

その根拠はこうです。

 

【高額な住宅ローンを組んだ以上お金が必要だから、無茶な命令をしても簡単に会社を辞められず命令に従うしかないので、転勤要員として目を付けられやすい】

 

転勤は、多くの人にとって避けたいもの。
単身者ならまだしも、家族持ちならば避けたい人がほとんどのはず。

近所の家族同士で築き上げてきた絆やコミュニティ、そして子供たちの環境などが一気に崩されるのですから。

 

それゆえ、会社側も人選に苦労します。
誤った人選をすれば、「じゃあ辞めます」と言われかねないですからね。

転勤は、多くの場合「ある程度会社から能力を買われている人」が選ばれやすいもの。

能力のある人間を他部署に送り込んで組織を強化したり、見込みのある人間を成長させたりするのが転勤の目的。
なので、そういう社員に簡単に辞められたら、会社にとって痛手なのです。

 

ではどうするか?

そこで登場するのが『住宅ローン』。

よほどの金持ちでもない限り、家を買う時にはローンを組みますよね。

そしてそのローンの額は大抵高額。
人生最大の買い物と言われるのが家なのですから、高額になってしまうのは当然。

ウン千万円という住宅ローンを組んだ社員。

ローンと言えば聞こえはいいですが、要は借金です。
こんな大借金を抱えた社員ならば、転勤命令を出しても従わざるを得ない人が多いはず。

この方程式のもと、「このタイミングならば、有能な社員に辞められることなく、転勤させたい場所に送り込める!」ということで安心して転勤の辞令が出せるのでは?と考える。

・・・と、これが、住宅ローンを組んで家を購入すると転勤させられやすい、と言われる所以です。

実際に、マイホーム購入と転勤に関連性はあるのか

これについては諸説あるものの・・・

僕の個人的な意見で言わせていただくと【関係ない】となります。
ただのジンクスであり、都市伝説の類でしょう。

これは、理屈で考えていけば分かることかなと。

 

転勤を命じられるのは、主に30~40代くらいがメイン。

ある程度実力をつけた自社の社員に対して、適材適所を意識してより一層当人に合った仕事をさせることで組織全体の強化を図ったり、いろいろな部署でいろいろな仕事を経験させることで成長させたり、というのが転勤の主な意味。

そして30~40代というと、いろいろなイベントが発生しやすい時期。

■結婚
■出産
■マイホーム購入
■子供の入学式・卒園式
■親の介護問題
■体調面の変化
■離婚
■子供の学費関連

・・・などなど。
人生の岐路に立たされるような場面がてんこ盛りです。

特にマイホームの購入は、30~40歳くらいに実行する人が多いでしょう。

転勤を命ぜられるのもこの年代が多いです。

なので、必然的に時期がかぶってしまうんですよね。
会社側が、特に意図してやっていることではなく。

 

人事の仕事をしていたことのある僕の父親も、

「住宅ローンを組んだから転勤させやすいなんてことはない。 それでも辞める人は辞める。 人事はそんな簡単なことじゃない。」

と言っていました。

 

ちなみに、僕は会社の人事部で働いたことこそないですが、人事の仕事をしているパパ友が二人います。(パパ友=子供繋がりで知り合って仲良くなった人)
一人は大手運輸、一人は大手メーカー。

興味があったので、飲みの席で「転勤させる人を選ぶ基準」についていろいろ話を聞いたことがあります。

すると父親同様、マイホームを買ったかどうか、小さい子供がいるかどうか、などはあまり考慮しないとのことでした。
それを言い出すとキリがなくなってしまうから、と。

そんなことよりも、この時期にどの部署へどの人材を送り込むことが組織としてプラスになるのか?
やはりこれが第一とのことでした。

 

つまり結論としては、住宅ローンを組んだからもう簡単に辞められないだろう、などという考えで転勤要員を選ぶことなどない、ということになります。

たまたまライフプランとキャリア形成の時期がかぶってしまうことが多いため、そういったジンクスや都市伝説が生まれただけ、というのが真実のようですね。

 

余談ですが、人事部の人間として一番つらいのは、やはり「リストラ要員」を選ぶ時みたいです。

リストラ対象として選んだ人が、半狂乱で人事部に乗り込んできて罵ってくる人もいれば、どう説得しようとも「俺を辞めさせるならアンタも辞めろ!」の一点張りな人もいたり。

リストラや転勤は、選ぶ側も辛いのだなとしみじみ感じました。。。

そもそも転勤は拒否できる?

多くの会社において、就業規則には転勤について触れた部分があります。

そこには、「業務上必要な転勤であれば、断ることはできない」といった趣旨の内容が記されています。

特に大企業ならば、確実といっていいほどこの内容が盛り込まれているはず。

よって、基本的に転勤は拒否できません
辞令が下りたら、従わなければならないのです。

誰もが認めるようなどうしても転勤できない理由があれば別ですが、そんな事情などそうそうないので、転勤の辞令は実質強制的なもの。

・・・だったのですが。

2002年の法改正により、段々とゆるくなってきている模様。

親の介護や本人の持病、配偶者や子供の事情などによって転勤を避けたい場合、会社と相談して回避できるケースも増えてきているようです。

とはいえ、基本的にはまだまだ断りづらい風潮にはありますけどね・・・

ウチの近所でも、「嫌だけど、辞令が来てしまったので・・・」と渋々転勤していく方々を多く見てきました。

 

でも、それが正しい行動なのだとも思います。

その会社に就職したということは「就業規則に同意した」ということになるので、特別な事情がない限り一応転勤辞令には従うべきでしょう。

どうしても転勤が嫌ならば、最初から転勤のない会社を選べばいいだけなのですから。

 

そして、もし仮に断れたとしても出世は絶望的になる可能性が高いです。

転勤は、その人を成長させる意味も込められているため、拒否した時点で成長の機会を捨てたと見られてしまう場合があります。

また、組織に属している以上「上の言う事はしっかり守る」という人間が重宝されるのも当然のこと。

諸々考慮すると、今でも転勤辞令には従う人が多いのは納得ですし、是非とも従っておくべきなのかもしれません。

マイホームを買った後の転勤は本当に辛いと思いますが・・・

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