本日2019年7月19日、衝撃的なニュースが入ってきました。
かねてから去就が取り沙汰されていた雨上がり宮迫博之氏(以下、全員敬称略)が、ついに吉本興業との契約解消に至ったというニュースです・・・
テレビ番組『バイキング』で、土田晃之が、
「でも引退するわけではないですね。 今、発表されているのは契約解除ですよね。」
と補足したらしいですが、吉本との契約が解消となるということは、事実上の引退。
もしかしたら復帰もあるのかもしれませんが、ただの謹慎などと違い、仮に復帰できるとしても数年単位の時間を要するでしょう。
極楽山本は、復帰までに約10年を要しましたし。
今回の宮迫の事実上の引退について、ちょっと感情が昂ってしまっているので、ロクに推敲もせず本能のまま殴り書きして公開させていただきます。
芸人を尊敬する僕としては悲しい
僕はお笑いが大好きです。
この世で最も尊敬している職業トップ3が、『マンガ家』・『芸人』・『ボクサー』(順不同)なので。
『笑う』というのは、人間だけに与えられた高度な感情表現。
そんな『笑い』を提供してくれるお笑い芸人さんたちは、尊敬の対象でしかありません。
どうしようもなく疲れている時。
仕事で行き詰っている時。
交際相手や配偶者とうまくいかない時。
そんな様々な壁にぶつかっている時に、芸人たちが笑わせてくれることでストレスや悩みを解消してくれて、前へ向かって進むための活力を生み出す原動力になってくれていました。
日々本当にお世話になっていると感じていたし、お笑いを見ることが生きがいの一つにもなっています。
芸人は、私生活面ではいろいろ問題もあるかもしれません。
女遊びが激しかったり、クズな部分があったり、その他諸々問題があったり。
でも、そういった欠落している部分が多いからこそ彼らは『芸人』というリスキーな道を選んだわけだし、そのおかげで僕のような人間が日々笑いで救われたりしているわけです。
宮迫も、そんなリスキーな『芸人』という職業で活躍していた一人。
こういった思いがあったからこそ、滅多に取り上げない芸能関連のニュースでも、今回の闇営業騒動については二度も記事を書かせていただきました。
[関連記事]■ 宮迫博之を始めとする闇営業芸人たちへの批判と処分、さすがに厳しすぎると思う件【特に宮迫氏】
現時点の材料だけで『引退』は厳しいジャッジだと思う
確かに、宮迫の往生際の悪さはやや引っ掛かるところもありました。
そして、ナインティナイン岡村による「宮迫さんは変わってしまった」的な発言にあるように、爆発的に売れてから天狗になっていた部分もあるのだと思います。
それでも・・・・・・
引退という話になるまでのことだったでしょうか?
今回の引退劇は、フライデーによる『7億6000万円相当の金塊強奪事件の主犯格たちとの写真』という追撃が決め手になったと思います。
ギャラの受け取りは確定してしまったので、あとは反社との繋がりを否定するところだけが生命線だったのに、そこすら揺るがすような写真が出てきてしまった、というのは致命的。
(※2019年7月20日(土)追記 : ここについては問題にはならず、契約解消とは関係がなかったらしいです。 契約解消の詳しい理由は下記の追記にて。)
ですが・・・
新たに1枚写真が出てきただけで『反社との密接交際者扱い』になってしまうのはさすがに判定が厳しいのではないでしょうか?
ここ最近、芸人たちがこぞってメディアで語っているのが、
「いきなり写真撮影をお願いされて断るのは難しい」
ということ。
島田紳助のように、反社の人間と知った上でズブズブの付き合いを続けていた場合は反論の余地などないでしょう。
しかし、プライベートや直の営業時に何気なく写真撮影を依頼されれば、気軽に応じてしまうパターンがほとんどではないでしょうか。
宮迫の非も大いにあるが・・・
もちろん、怪しげな直の営業に行っていたという点では宮迫にも大いに非があります。
吉本のギャラシステムがあまりに厳しいので、直で営業に行っている件はまだいいとして。
吉本も暗に認めているようですし。
しかし、相手の素性も知らずにホイホイ行ってしまうのはあまりに節操がないです。
いくら信頼している後輩経由だったとしても。
あのランクの芸人ならば、家族や仲間や後輩や芸人全体のイメージなどを鑑みて、軽率な行動は控えるべきでした。
その点では全面的に宮迫が悪いし、それなりのペナルティを受けるべきだと思いますが・・・
それにしても、引退に追い込まれるというのはさすがに社会的処分が重すぎるように感じます。
税務については修正申告もして、その後寄付もした。
「自分はいいから後輩の復帰を!」という申し出も行なった。
・・・まあ後輩復帰の申し出については、悪く捉えれば『少しでも好印象へ転換させるための打算』とも取れますが。
とはいえ、一応そういった行動を取っているのだから、あとはザブングルのようにボランティア期間を作ったり、吉本が会見の場を用意してケジメをつけさせたりすれば、芸能界に残る道筋はいくらでも残せたのではないでしょうか。
結局は、吉本にそこまでのマネジメント能力がなかった。
これに尽きるのかなと。
そもそもの発端が、吉本の過酷すぎるギャラシステムですし。
※2019年7月20日(土)追記※
どうやら、会見は行なう予定だったようです。
それも、吉本主導で。
しかし、闇営業騒動で吉本側と宮迫側で話し合いを進めていく中、お互いの信頼関係はどんどん壊れていき、最終的にはお互い弁護士を立てて話し合う状態だったとのこと。
こんな状態では、吉本が用意した会見の場に出ていくというのは、宮迫としても納得がいかなかったのか、会見はドタキャンという形になった模様。
宮迫は、吉本との話し合いの中で自ら引退について何度も申し出ており、会見の意向もあることを伝えていたようです。
しかし吉本側は、最初に嘘をついたことから宮迫への信頼が揺らいでおり、話し合いがスムーズに進まなかった、と。
あとは、引退されると売れっ子を失うのでなんとかしたい、という吉本の意向もあったのかもしれません。
そういったズレがどんどん広がり、お互いの関係が修復不可能な状態になっての会見ドタキャン&事実上の引退という結果になったようです。
最後に
僕は、特に宮迫の事を好きでもないし嫌いでもないです。
そういう意味では、今回の件でもかなりニュートラルな視点で語っているつもり。
そんな僕が改めて思うのは・・・
今回の結果は宮迫にとって厳しすぎる
これに尽きます。
■最初に嘘をついた
■直で営業に行く時の調べが甘い
■何かと往生際が悪い
・・・といった駄目な部分は多々あれど、どれも犯罪に値するほどのものではありません。
これで、一人の才能ある芸人、そしてその家族の命運が大きく変わってしまうというのは・・・
なんとも言えない虚しさだけが残る結果です。
ただ、上記で述べたことはすべて「現在公となっている事実だけで判断した場合」の話。
例えば、まだまだ出てきていない黒い情報や、実は反社とズブズブだった、という可能性もゼロではありません。
もしそうであれば引退は当然であり、言い訳の余地はない、ということだけは付加しておきます。