「時代はブログより動画」「ブログは衰退し動画一強になる」は正しい?ブログと動画のメリットを比較すれば答えは見えてくる

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最近ちらほら見かける、「ブログはオワコンと化し、動画の時代になる!」という論調。
これには、大いに違和感を覚えます。

ブログ動画は、比較するものではありません。
全く別物。

「食べ物と飲み物、どっちが好き?」と聞かれているようなものですね。
同じ土俵に上がってすらいないのです。

ブログと動画は比較できない

まず、ブログと動画では担っている役割や用途が違い過ぎます。
先ほど例に挙げた、食べ物と飲み物のように。

食事時に、食べ物だけあっても困りますよね。
逆に、飲み物だけあっても困るわけです。
両方バランスよく在ってくれることが大事。

ネット上でも同じだと思います。

すべてが動画になっても困るし、すべてがブログになっても困る。
テキストにしかできないこともあれば、動画にしかできないこともあるのですから。

ブログと動画は比較するものではなく、共存するもの、だと考えています。

なぜ「ブログは終わる!時代は動画!」と考えてしまうのか

ではなぜ、やたらと「これからは動画の時代!」「動画一強!」とおっしゃる方が増えたのか。

それは・・・

■Youtubeの隆盛がすごい
■出版業界の衰退から、文字離れを連想する
■5G時代の到来(速度や容量を気にしなくてOK)

といったあたりが挙げられるのかなと。

どれも事象としては間違っていないですが、だからと言って「ブログが衰退する」と考えるのは少し違うんじゃないかと思うんですよね。

タピオカブームが来たら、ハンバーグやチキン南蛮の人気は落ちるか?
否、落ちません。
それは、比較されるものではなく、別物だから。

それぞれ違った特性・メリットを持った食を比較しても意味がないように、違った特性・メリットを持った媒体を比較しても意味はありません。

動画のメリット

確かに、動画ならではのメリットは多いです

動画のメリット その① : 単純にわかりやすい・伝わりやすい

まず、視覚的・直感的にわかりやすい。
この点において、テキストは太刀打ちできません。

動画ならワンシーンで伝えられることでも、テキストでは長々と説明する必要があったりもするので。

これは、小説とマンガの関係に似ているかもしれませんね。
マンガの一コマを表現するために、小説の場合は状況説明や人物の感情を描くために多くの文字数を要します。

これが、動画最大のメリットかなと。

動画のメリット その② : 表現方法が多彩

どのような見せ方をするか?という表現方法についても動画の方が圧倒的に有利。

文章の編集には限りがありますが、動画の編集にはかなりの自由度があるので。

それだけ、表現方法も豊富だということ。
CGなどの高度な技術も駆使できるようならば、さらに幅が広がります。

動画のメリット その③ : エンタメ系をやるなら無敵

上記の「表現方法」にも絡んできますが、観ている人を楽しませるための「エンタメ」に特化するならば、テキストでは手も足も出ないでしょう。

例えば大喜利なら、テキストの場合は淡々とお題と答えを出していくだけ。
しかし動画ならば、演者の回答の出し方やタイミング、表情、声の抑揚、周囲の賑やかし、編集での演出など、無限に楽しい作品を作ることが可能ですから。

エンタメ方向へ行くのならば、動画一択になるでしょう。

動画のデメリットはすべてブログのメリット

前述の通り、動画ならではのメリットは多いです。
しかし、動画ならではのデメリットも多く存在します。

そしてその動画のデメリットは、そのままそっくりブログのメリットと化します。

ブログのメリット その① : 場所を選ばず閲覧できる

動画は、ところ構わず観れるものではありません。

例えば仕事中。

「ちょっと息抜きに・・・」と、人気Youtuberのヒカキンや東海オンエアの動画を観れるでしょうか?
もし上司や部下にそんなシーンを目撃されたら、「サボってるな」と思われることは避けられません。
それまでどんなに仕事で頑張っていて、やっと少し息抜きしようかな、なんて思っていたとしても。

そもそも、動画は音ありき。
イヤホンができる職場ならばいいですが、「イヤホンをしていると不自然」という職場は星の数ほど存在します。

その時点で、動画はかなり不利になりますよね。

 

その点ブログならば、音など一切気にしなくてよいです。

そして、仮にチラっとブログを閲覧しているところを見られても、「何か仕事に必要なことでも調査しているのかな?」と思われる可能性が高いです。

それだけ、シチュエーションを考えず自由に閲覧できる媒体ということですね。

ブログのメリット その② : 迅速な情報収集が可能

動画は、情報を仕入れたい場合や、調べものをしたい場合にも向いていません。

動画で何かが解説されていたとしても、自分の知りたい情報がどこにあるのかはわからないですよね。
20分の動画なら、20分全部観る必要が出てきてしまう場合もあります。

体系的に知りたい場合ならばまだしも、ピンポイントで知りたい情報がある場合はあまりに効率が悪いです。

しかも、アクセス目的なタイトル詐欺の動画に引っ掛かってしまったら目も当てられません。
無駄な20分を過ごすことになってしまいますから。

 

その点ブログならば、多くのブログで設置されている『序文』や『目次』を見れば、必要な情報があるかどうかある程度わかりますし、なんなら本文を斜め読みすれば自分が欲しい情報を探すこともできます。

欲しい情報に辿り着くスピードは、動画とは比較になりません。
段違いでブログが便利。

そもそも読むスピードが速ければ、とりあえずサクっと全文読んでしまう、なんてことも可能。
20分の動画を観ないと得られない情報を、数分で得ることができます。

エンタメ系以外ならば、今後も変わらずブログの方が使い勝手が良いでしょう。

ブログのメリット その③ : 速報性が高い

何か突発的なニュースが起こったとします。
その際、すぐに対応できるのは『動画』と『ブログ』、どちらでしょうか?

考えるまでもなく『ブログ』ですよね。

例えば、超人気ジャニーズグループ『嵐』の解散が報じられた際。
このニュースが気になる方は、すぐさまお手持ちのスマホやパソコンで調べたでしょう。

こういったビッグニュースが流れた際、すぐさま更新されるのはニュースサイトやブログ。
検索上位のページは、サーバーがダウンするほどアクセスが集中します。
それだけ需要があるのです。

では、動画にこの役割が担えるでしょうか?
もちろん無理です。

嵐の解散の報道があって、それを受けてから動画を作り始めても、ニュースサイトやブログには発信スピードで全く勝てません。
動画が出来上がる頃には一通り情報が浸透しており、今更観たいという人はかなり少なくなっているはず。

このように、動画は圧倒的に速報性に欠けるのです。
ライブ配信という方法もありますが、それでもテキストに比べれば下準備に手間がかかります。

これも、ブログの揺るがない優位性かつ、動画には越えられない壁でしょう。

若者の活字離れとブログ離れは別物

若者が活字離れしているという事実は確かにあります。

しかし、ことネットに限っては、全くその傾向はありません。
何か知りたいことがあればすぐにスマホで調べ、ニュースサイトやブログやウィキペディアを参照してますよね。

「出版業界が衰退しているのは、活字離れがあるからだ! だからこれからは動画なのだ!」

などという「???」なことを主張されている方もいらっしゃいますが、出版業界が衰退したのは、ネットで無料かつほぼ同等のクオリティの情報が得られるようになったから。
違法なものも含めて、ですが・・・

しかし上述したように、ブログと同等の用途・クオリティのものは、動画では実現できません。

「動画を3倍速で観るのが日常になった」というような超人が現れたら別ですが・・・

動画を始めてみること自体は正解

ただ、今から動画を始めてみようと考えること自体は良い事だと思います。

動画自体は今後も伸びていくでしょうし、何事も先んじてやっておくことがマイナスになることはないので。

その結果が成功ならば良いし、仮に失敗でも反省材料や学ぶべきところが見つかります。

しかし、「ブログは駄目になるから動画をやる」という考え方は間違っているんじゃないかと。
「今後動画はもっと伸びていくだろうから、ブログと併せて動画もやる」というのが正解です。

勝手に、ブログが終わると決めつけてしまうのは良くありません。

今後のブログの展望

確かに、ブログという形は今と比べれば少しは衰退するかもしれません。
2019年現在、サイトが衰退しブログが隆盛を誇っているように。

しかし、テキスト媒体が成立しなくなるような時代は当分やってこないはず。

【サイト ⇒ ブログ】と変遷したように、【ブログ ⇒ ???】という形で、仮にブログが衰退しようとも、新たな何かしらの形式でのテキスト媒体が成立する可能性の方が高いでしょう。

その時には、新たに出現した形式に移行すればいいだけ。
それまで築き上げたコンテンツは無にはなりません。

【サイト ⇒ ブログ】の時も、手間はかかるものの『リダイレクト』という方法で検索エンジンからの評価は完全に引き継ぎつつの移行が可能でした。

 

これだけ有用なブログが溢れている今。

仮に何かしらの新しい形式が隆盛を誇るようになっても、ブログすべてをぶった切るような愚行をGoogleが行うとは考えづらいです。

それは、Googleにとってもダメージがあることなのだから。

有用なコンテンツを生み出している媒体を、Googleは見捨てないでしょう。

最後に、以前動画にチャレンジしたみた僕の感想を

ちなみに僕は、そこそこアクセスのあるサイト(月間300万PVほど)を母体に動画を1年くらいやってみたものの、鳴かず飛ばず・・・

ゼロから始めたわけでもないのに、この無残な結果です。。。
最高40万再生の動画も作れましたが、それでもチャンネル登録者数は1000人ちょっと。

『動画』と『サイト・ブログ』は、方程式が全く違うということを思い知らされました。
軽い気持ちで参入できる業界ではないですね。

感覚的には、最低半年以上ほぼ毎日のように動画のアップを行なえば、日の目を見る可能性が少しはあるかも】といったところ。

僕は、月に2~3本程度の動画アップだったので、全く話になりませんでした・・・

動画をやってみようという方は、かなりの覚悟を決めてから始めた方がよいでしょう。

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