口コミ内容によっては営業妨害・名誉毀損で訴えられる場合も!批判的な口コミを書く際の注意点

批判的な口コミ Web関連

ネット上の口コミを無条件で信じてしまう人は多いもの。
それが、どんなに歪められた事実無根な内容であっても。

よって、一部の悪意ある人たちから集中的に悪い口コミを書かれれば、その商品やサービスは売れなくなってしまいます。

逆に、自演でステマ口コミを量産して良い口コミで埋め尽くせば、その商品やサービスが売れたりもします。

それくらい、口コミによる力は大きいもの。

それだけ影響力が大きいだけに、書かれる側にとっては死活問題。
当然、悪質だと判断した口コミに対しては、それなりの対応をすることもありえます。

ごく稀ではありますが、損害賠償といった大きな話になることも。

ということで今回は、批判的な口コミを書く際の心構えや書き方などについてです。

批判的な口コミを書くこと自体はOK

口コミは、何も良い事だけを書かないといけないというルールはありません。
それでは口コミの意味がないので。

誰にでも、腑に落ちないことがあったのならばそれを好きに書く権利があります。
日本の最高法規である憲法で保障されている『表現の自由』というやつですね。

ただ、この表現の自由。
実に扱いが難しい。

同じ批判的な口コミを書くにしても、表現の自由の範囲内で収まっているか逸脱しているかという判断は、実際に裁判をしてみないとわからないのですから。

そこで、「この書き方なら批判的な内容でもOK」・「いくら批判したくても、こんな書き方ではNG」といった例を以下に列挙してみます。

『NGな口コミ』と『OKな口コミ』の例

【飲食店の場合】

■営業妨害や名誉毀損にあたるかもしれないNGな口コミ例
「この店の味はマジでクソ! 行く価値なし! あんな料理を平気で出す店長の顔が見てみたい。 バカ丸出しの顔してるんだろうな。 二度と行かねぇ!」

■表現の自由の範囲内に収まっていると考えられるOKな口コミ例
「この店でカルボナーラを食べたのですが、カルボナーラ独特のねっとり感がなく全然パスタに絡まず、さらに味も薄く、お世辞にも美味しいとは言えません。 残念ながら、また来たいとは思えませんでした。」
【歯医者の場合】

■営業妨害や名誉毀損にあたるかもしれないNGな口コミ例
「なんなんですかこの歯医者は? 親知らずを抜きに行っただけなのに、あれもやらなきゃ駄目これもやらなきゃ駄目とやたらいろいろな治療を押し付けられました。 不愉快極まりない。 金の事しか頭にないんですかね? 金の亡者は嫌ですね! こういう悪い事しないと、歯医者も儲からないんですね!」

■表現の自由の範囲内に収まっていると考えられるOKな口コミ例
「ここの歯医者さんにフッ素をやってもらおうと息子を連れて行ったところ、虫歯が2本あると言われ、いきなり治療されそうになりました。 いつも丁寧に磨いていたし、私が見ても虫歯は無さそうだったので、この日は治療をやめてもらうようお願いして一旦帰宅。 その後、他の歯医者さんを2件回ってみたのですが、どちらからも『虫歯は無い』と言われました。 歯医者さんに言われるがまま治療されるのはちょっと危ないのかも?と感じました。」
【整体院の場合】

■営業妨害や名誉毀損にあたるかもしれないNGな口コミ例
「腰が痛かったのでこの整体に来てみた。 痛くしないで欲しいと言ったのに、構わずボキボキやる。 なんなんだこの先生は? おかげで腰の痛みが悪化した。 みんな、こんな最悪な整体院には行くなよ!!」

■表現の自由の範囲内に収まっていると考えられるOKな口コミ例
「腰痛に悩んでいたので訪れたのですが、できるだけソフトにやって欲しいという要望を聞いていただけず、かなり強めに施術されました。 そのため、腰の痛みが悪化してしまい・・・ もう少し、お客の要望を優先する形にしていただけるとありがたいです。」

『営業妨害・名誉毀損』となるか、『表現の自由』で収まるか、の違い

さて、上記の口コミ例を見ていただいて、違いを感じていただけたでしょうか?

なんとなくは伝わったかもしれないですが、より具体的にお伝えしていきたいと思います。

 

営業妨害や名誉毀損と捉えられてしまうか、表現の自由の範囲内としてスルーされるかは、以下のような特徴によって判断されやすいです。

 

≪NGな口コミ例の特徴≫

■人格否定をしている。

■抽象的な批判ばかり。

■言葉遣いが汚い。

■自分の思い込みや勝手な推測に基づいて書かれている。

■不必要な呼びかけや扇動。

 

 

≪OKな口コミ例の特徴≫

■具体性がある。

■公益性がある。

■言葉遣いがしっかりしている。

■納得いかなかった部分を丁寧に指摘している。

■「もっとここをこうしたら・・・」といった建設的な意見も盛り込まれている。

 

 

ただ、言葉遣いに関しては正直『印象の問題』になってくるので、そこまで重視されないと思われます。

なんでもそうですが、批判であろうが柔らかい表現になっていれば、それほど相手を刺激せずに済んだりするものですから。

例えば、「デブですね」と言われるのと、「ふくよかですね」と言われるのでは、全然印象が違うのと同じように。

それくらい、言葉遣いや言い回しは重要なもの。

しっかりとした批判コメントを残したい場合は、言葉遣いと言い回しについても意識するべき。

汚い言葉でただ罵っているだけの口コミより、きちんとした言葉で批判したい部分を述べている口コミの方が圧倒的に信頼できるし、そういった口コミに目くじら立てて営業妨害だなんだと騒ぎ立てるお店も少ないはずです。

名誉毀損は、事実かどうかは関係ない

なお、名誉毀損が成立するかどうかについては、事実かどうかは関係ありません。
法律を知らない人が誤解しやすいポイントですね。

例えば、カツラであることを隠したい人に対して、「この人はカツラですよ!」と公衆の面前で叫べば、問答無用で名誉毀損が成立します。

その人が実際にカツラだろうがカツラじゃなかろうが、そこは問題になりません。

なので、「本当のことを書いているんだから問題ない!」という主張は通らないので、本当のことを書くにしても、具体性や公益性、建設的なダメ出しなどを意識して口コミをすべきです。

実際に訴えられたり損害賠償請求をされることはある?

基本的に、口コミ一つに対して訴訟まで起こすというケースはほぼありえません。

あっても削除要請くらいで、損害賠償請求までされることは極めて稀でしょう。

しかし、稀であろうとゼロではないし、そもそもお店側にそこまで覚悟させるほどの刺激的な口コミを投稿するのもどうかと思います。

感情に任せて口汚く罵るのではなく、理路整然と事実に基づいた内容を丁寧に記す口コミでも、それを読んだ方々にはしっかりと伝わります。

批判したい場合の目的は、「このお店はこういう部分が良くない」ということを周知したいだけなはずなので、その目的を達成するため、思うがままに汚い言葉で書き綴るような行為は絶対に避けるべき。

そんなことをすれば、せっかくの有意義な批判口コミも、ただの悪口と捉えられてしまう可能性が高いですから。

そして、絶対にしてはならないのは、ありもしない事を意図的に何度も繰り返し書き続けるような行為。
ここまで悪質な行為となると、お店側の真剣な対応も現実的になってきてしまいます。

要は、「訴えられるかもしれない」ということ。

 

お店に訪れ、腑に落ちない事や納得のいかないことがあれば、それを口コミとしてアウトプットすることは非常に重要だと思います。
その情報が、他の人たちの役に立つ、つまりは公益性があるのだから。

しかし、『ただの感情的な悪口』と『公益性ある批判』は全くの別物、ということをしっかりと理解しておく必要があるのかなと。

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