「毎日更新はSEO的に意味があるのか?」
この疑問に対しては、ネット上でも意見が割れています。
割れ方としては半々ではなく、感覚的には、
【毎日更新の必要はない派が7割、毎日更新すべき派が3割】
という感じ。
そもそも『毎日更新』とは
『毎日更新』という言葉には、以下の2つが含まれます。
■毎日新しい記事(コンテンツ)を追加すること
■毎日既存の記事を追記・修正すること
このように、既存の記事をちょこっといじるだけでも更新したことにはなります。
しかし一般的に「毎日更新」という場合には「毎日新しい記事を書く」という印象だし、僕もそういったイメージが強いので、この記事では「毎日更新 = 毎日新しい記事を書く」ということで進めさせていただきます。
「毎日更新がSEOに効果あり」の考えはもう古い
さてそれでは、毎日記事を更新することはSEO効果的にどうなのか?
一昔前までは、「更新頻度もSEOに効果がある」と言われていた時期が存在します。
毎日のように記事を追加したり修正・追記をしたりすれば、それだけでプラス評価となっていた時代は、確かにありました。
しかしそれは一昔前まで。
今や、Googleの中の人も明確に否定しています。
毎日更新がSEOに効果があるかについて、Googleの中の人の実際の意見を要約すると。
「更新頻度や文字数は関係ない。 重要なのはコンテンツの質、これのみ!」
こうなります。
とにかく、質のみがすべてだ、と。
これは、SEOにおいてだいぶ前から一貫しているGoogleの方針です。
なので、無理やり毎日適当な記事を追加したりすると、記事が低品質なものばかりになって逆に評価が下がってしまい、SEO的にはマイナスになってしまう可能性が高くなります。
※ 2019/10/10 追記 ※
ただし、健康・医療関連のジャンルは別。
どんなに頑張って高品質な記事を書いても、オーソリティ(権威性)がないとほとんど評価されません。
要は、医者だったり栄養士だったりが、名前や肩書を明らかにして、それなりのドメインで執筆しないと上位表示はまず無理、ということ。
健康・医療関連のみ、コンテンツの質をどれだけ高めてもほとんど意味はありません。
ならば毎日更新はしない方がいいのか?
毎日更新したところでSEO的に意味はない。
ならば、「じゃあ更新頻度は気にせず、記事を書きたい時に書けばいいんだ!」ということなのか?
いや、そういうことではありません。
多くの人にブログを読んでもらおうとした場合、その考えは間違っています。
重要なのは『更新頻度』ではなく『記事のクオリティ』なので、高品質の記事を毎日書けるのならば、それは是非やるべき。
高品質な記事が毎日生み出され続ければ、それだけ上位表示する記事が増え、ドメインパワーも強くなります。
結果的に、毎日更新に意味が生まれ、SEO効果に繋がることになるわけです。
・・・ですが、「毎日クオリティの高い記事を書き続ける」などということは単なる理想論。
それが簡単にできれば苦労しませんよね?
そんなことができるのは、極々一部の限られた才能あるブロガーや、長年ブログ運営を続けてきたような猛者達だけ。
僕を含めた一般的なブロガーにとって、いくら書くのが好きでも、質を意識した記事を毎日書くとなるとかなりの重労働。
いや、重労働程度で済めばいいですが、質の高い記事かどうかは自分で判断できるものではないので、やたら労力をかけたはいいが特に良くもない記事が出来上がった、なんてことも日常茶飯事。
では、そういう一般ブロガーは毎日記事を書くなどということはしない方がいいのか?
否。
それでも僕は、「毎日書くことに意味がある派」です。
記事の量にこだわってただ毎日記事を書くというのは、低品質な記事が増えてしまう可能性が高くなるためSEO的には逆にマイナス。
それはわかっています。
とはいえ・・・
逆説的ですが、ブログを始めてから1年未満くらいならば、低品質な記事が多くなってしまおうと毎日記事を追加していく方が良いと僕は考えています。
その理由は、次の項目の通り。
毎日更新による間接的なSEO効果
毎日新規記事の追加を行なっても、直接的なSEO効果は何も得られません。
しかし、間接的なSEO効果をいくつも生み出すことができます。
例えば、以下のような効果ですね。
記事数の増加ペースが速い
毎日新しい記事を追加していけば、必然的に記事数の増加ペースは速くなります。
3か月続ければそれだけで90記事達成ですから。
ここでよく言われるのが、「無理に記事を書いても低品質の記事ばかりになってしまって逆効果」ということ。
確かにその通り。
しかしブログ初心者・初級者の場合は、「何が低品質で何が高品質か」の判断ができないことも多いです。
いや、中級者くらいでも、自分の書いた記事が一発で「これは高品質だ」と判断できる人は少ないでしょう。
だからこそ、一旦公開した後に検索順位を見ながら、細かくリライトを加えていくのです。
中級者レベルでも見極めが難しい、初出し記事のクオリティ評価。
それもそのはず、その『質』の判定材料となるのは、『Google』という一企業の概念のみなのですから。
ネット上にある膨大な仮説・検証データや意見からある程度の推測はできても、ピンポイントで完全に読み切ることなど不可能。
それならば、最初から無駄に質を意識してしまって書くペースが遅くなるよりも、自分なりに全力を出して書いたのならば細かいことは考えずガシガシ公開していく方がいいと思います。
イメージ的には、自己評価として60~70点の記事が書けていればそれで充分。
その後のリライトはいつでもできるし、リライトして記事の質が上がればGoogleから再評価されるのですから。
「一度低品質な記事と判定されたら二度と評価されない」などということは一切無いので。
それならば、まずはガシガシ書いていき、公開した記事の『狙ったキーワード』と『順位』を見比べながら、
「大してライバルもいないのに、このキーワードでこの順位か・・・ このページが低品質ということだな」
といった分析を行ない、リライトを繰り返して高品質な記事へと生まれ変わらせていけばいいだけ。
逆に、記事数の遅れはそう簡単に取り戻せません。
既にできているものを改良する『リライト』に比べ、ゼロから作り上げなければいけない『新記事作成』は労力もガッツも遥かに要することになりますので。
こう考えると、まずは記事追加が優先されるべきということが伝わるかなと。
もちろん、適当に書いた記事や明らかに全然駄目だと思っている記事を、ただ記事数を増やすためだけに公開する、といった行為は絶対にアウト。
全力を出して書いた上で、「この記事は人に読んでもらう価値がある」と自分で思えた記事のみ公開する、といったある程度の基準は設けておく必要があります。
書き癖がつく
人間の『慣れ』という能力は凄いです。
最初はどんなに辛かったことでも、毎日こなしていると苦にならなくなったり、やって当たり前だという気持ちになってきますので。
ブログにおいても同じ。
ある程度文章を書くことが好きでも、毎日新しい記事を書くとなるとなかなか厳しいですが、3か月くらいやっているとだいぶ慣れてきます。
もし半年以上続けばブログを書くことがほぼ習慣化され、「書かない方がなんだか気持ち悪い」ぐらいになるでしょう。
1年以上の毎日更新となれば・・・もはや呼吸をするようにブログを書いているかも。。。
記事を書く時の一番のハードルは、「よし、ブログ書くぞ!」というやる気スイッチを押す作業。
疲れている時、集中力の無い時、他にやりたいことがある時などは、なかなかこのスイッチを押すことができません。
ブログを書く上で、実はこの作業をクリアするのが一番面倒かもしれないです。
しかし習慣化してしまえば、このやる気スイッチのパートで苦しむことがなくなります。
そうすれば、ブログ執筆に早めに取り掛かれるようになり、必然的に時間に余裕が生まれるから良い記事が生まれやすくなるわけで。
良い記事ならば、上位表示もされやすくなります。
・・・と、回り回ってSEO効果に繋がるわけですね。
ライティング技術の向上
これはそのままの意味。
仮に文章を書くのが苦手な人だったとしても、毎日毎日執筆していれば、嫌でも上手くなってくるもの。
どんなに走るのが遅い人でも毎日真剣に走っていれば、程度の差こそあれ嫌でも足が速くなるように。
ただし、大事なのは「真剣にやる」という部分。
毎日記事を書こうが、
■上手く書こうという気持ちがない
■必要なことを面倒くさがって調べない
こんな手を抜いたライティングを繰り返しているようでは、全く意味がないです。
まあ、人に読んでもらおうと思って書いていれば自然と真剣に取り組むようになるので、毎日手を抜きながら更新するような人はほとんどいないはずですが。。。
そういった人は、そもそも毎日更新をしようなどとは思わないでしょう。
読者の再訪問率アップ
あるユーザーが「Aブログ」と「Bブログ」に出会い、面白いと感じたため今後も読み続けようと思ったとします。
この際に、
■毎日更新されているAブログ
■週に1回更新されているBブログ
このユーザーは、どちらをメインに訪れるでしょうか?
言うまでもなくAブログですよね。
訪問すれば、何かしら更新されているのだから。
下手したらBブログは、そのうち訪問するのを忘れられるようになってしまうかもしれません。
このように、更新頻度の高さは再訪問率を高めてくれます。
そして、再訪してくれる方は滞在率も高まります。
ユーザーの滞在率は、SEOにおける重要な要素です。
結論:毎日更新はやるべきか否か?
以上のような効果が期待できることから、僕個人の結論としては、、、
【毎日更新に直接的なSEO効果はないが、ブログ歴が浅い段階ならば、間接的な効果を得るために多少無理をしてでも毎日記事を書いていくべき】
となります。
僕も毎日更新を続けてそろそろ3か月になりますが、ここまで毎日書いてきたのは「いろいろなタイプの記事を溜めたかった」から。
新規ブログとして立ち上げた以上、まずは一定以上の記事数がないと何の判断も出来ません。
■どういった記事が読まれるのか
■どういった記事の滞在率が高いのか
■どういったジャンルの需要が高いのか
■どういったキーワードが上位表示させやすいのか、または上位表示させにくいのか
・・・などを判断していくためには、その母体となる「一定の数の記事」が必要でした。
SEO界隈ではその「一定の数の記事」が『100記事』と言われているのですが、確かに最低でも、これくらいの記事は必要でしょう。
できれば150~200記事を溜めるくらいが理想かもしれません。
どんなに全力で書いているつもりでも、「Googleが考える記事の質」などという基準は実際に記事を公開してみないとどうなるかはわからないもの。
検索結果での順位だけが答えです。
その答えを受けて、丁寧にリライトを重ねて質を高めていく。
毎日新規記事を追加することがブログ構築における第一工程ならば、こうしたリライト作業は第二工程。
早くこの第二工程に進みたいところです。
※ 2019/10/10 追記 ※
3ヵ月強に渡って毎日更新を続けましたが、毎日更新については一旦そこでやめました。
やるべきことが見えてきたので。
「ジャンルを特化させる」
「健康ジャンルの記事は避ける」
「テーマを出来る限り絞って1記事のクオリティを上げる」
などの、当たり前のことを身を持って痛感しました。
もちろん、これらは当初から分かっていたことではありますが、やはり、知識として知っているだけなのと、実際に行動して身を持って学ぶのとでは雲泥の差があります。
回り道はしましたが、良い回り道をしたのかなと。
負け惜しみのように聞こえてしまうかもしれないですが・・・
「遠回りこそが一番の近道」。
イチローも言ったこの言葉、まさにその通りだと思います。